岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さん

「海あそび塾」の塾長を務め、岸壁幼魚採集家として多くの生き物を観察、記録。
大学院では、観賞魚の癒やし効果を研究し、フィッシュヒーリングを提唱しています。
11月4日に、魚の目をクローズアップした『この目、誰の目?魚の目図鑑』を発売されました。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

ここからは、自分らしく輝くゲストをお迎えする【CITROËN AWESOME COLORS】
今週は、お魚王子こと岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんをお迎えしました!

ー以前、NEW STYLE LABのコーナーにご出演いただいたのですが、その時はリモートだったので、このように直接お会いするのは初めてなんですけども。今日はたっぷりとお話を伺えると思うのですが、11月4日に、魚の目をクローズアップした『この目、誰の目? 魚の目図鑑 』を発売されました。おめでとうございます!

ゲスト 鈴木香里武さん(以下、鈴木香里武) ありがとうございます!

ーこちら私も読ませていただいたんですけども、魚の目について今まで考たことはなかったので、例えば猫の目との音関係性とか、ハマっちゃいました。子供でも大人でも読みやすいような一冊になってるんですけども、この後香里武さんには、お魚のお話、海のお話、新刊のお話、さらにはくつろぎ時間の話などたっぷり伺ってきたいなと思います。よろしくお願いします!

鈴木香里武 お願いします。

ー「海あそび塾」の塾長を務め、岸壁幼魚採集家として多くの生き物を観察、記録。
大学院では、観賞魚の癒やし効果を研究し、フィッシュヒーリングを提唱していらっしゃる
香里武さんですが、まず岸壁幼魚採集家とは?改めて教えていただけますか?

鈴木香里武 聞きなれない言葉ですよね。これはやってることはすごくシンプルで、たも網ってありますでしょ、虫取りとかするときに使う網。あれを持って漁港に行くんですよ。そこに這いつくばってですね。港の足元の海面をずっと観察して、そこに現れる魚の赤ちゃんですね、幼魚達をすくって観察するという、壮大な金魚すくいをやっているような、そんな活動なんですね。

ー潜って何か集めたりではなく?

鈴木香里武 潜るでもなく、船で沖に出るでもなく、もう本当に身近な漁港の足元だけで29年活動しています。0歳の時から。普通海入りますよね。海といえばシュノーケルとかつけてダイビングのほうに行くか、釣りの人もいると思うんですけども、なぜかですね、僕はたも網と幼魚に魅了されまして、ずっとこの活動をやってるんですね。

ーそんな岸壁幼魚採集家の香里武さん。鈴木香里武さんというお名前、芸名だと思ってたんですけど、芸名ではなく本名?

鈴木香里武 そうなんです。生まれた時からこの名前なんですね。

ー名付け親がまたすごい方なんですよね?

鈴木香里武 そう、明石家さんまさん。さんまも魚ですしね。スズキも魚ですし、3月3日生まれの魚座で、香里武はカリブ海からきてるので、がんじがらめですね。

ー明石家さんまさんが名付け親ってどういう経緯で?

鈴木香里武 これは両親が当時仕事で大変お世話になっていまして。両親が新婚旅行でカリブ海に行ったんですよ。その海が綺麗だったってのももちろんあるんですけども、そのお土産を持ってさんまさんのお宅に行った時に、ハネムーンベイビーみたいな話になりましてですね、海が好きだから海の名前つけたいみたいなことを言ったら、カリブ海行ったんだったらカリブでええやんと。ええやん、の一言でつけていただいた名前が、今こうして海の活動に繋がっているので、本当にさんまさんには感謝ですね。

ーご両親は今の香里武さんの活動については喜んでいらっしゃるんですか?

鈴木香里武 まさかこれを本業にするとは思ってなかったんじゃないですかね。赤ちゃんの時から暇さえあれば海に連れて行ってくれたので、この今の活動の原点は両親のおかげっていうのはあるんですけれども、それを拗らせまくりましてですね、今に至るという感じなんで、意外だったんじゃないですかね。

ー名前の由来はカリブ海とおっしゃってましたけど、特にお気に入りの海はありますか?

鈴木香里武 カリブ海も行ったことはもちろんあって、青いんですよね、カリブ海って。珊瑚礁の海ってちょっと薄緑のイメージがあったんだけども、カリブ海真っ青なんですよ。

ー例えばハワイの海とかだと想像しやすいんですけど、あれは何色ですか?

鈴木香里武 少し薄めの青とグリーンのイメージがありますよね、浅瀬だと。でもカリブ海は深い青なんですね。

ー浅瀬でも深い青?

鈴木香里武 青いんですよ。不思議ですよね。海底の質とかいろいろあるんだと思うんですけど、太陽とか。その青がすごく印象的で、綺麗な海だなと、改めてこの名前をつけてもらえて良かったなーって行って思いました。

ーあと他にはありますか?

鈴木香里武 あとはタヒチですね、ボラボラ島。ボラボラ島は素晴らしいですね。地球最後の楽園なんて言われますけども、大体の場所って写真で見た方が美しかったりするじゃないですか、パンフレットの写真の方がね。でもボラボラ島は写真を超えました。あっちは緑なんですけども、遠浅の珊瑚礁の海楽園だなあと思いましたね。

ー日本からどれぐらいなんですか?

鈴木香里武 15,6時間はかかるかな、タヒチ本島経由で。

ー今写真見てるんですけど、すごいですねー!

鈴木香里武 神々しいですよね。大体海外行くといろんなアクティビティとかやりたくなるじゃないですか。いろんな事やりたくなるんだけども、ボラボラ島行った時はね、何もしたくない、ただただぼんやりとこの海を眺めて、この自然と相対していたいみたいな、そんな気持ちにさせる不思議な場所でしたね。

ー陸との境目があんまりないって言ったらいいのかな。

鈴木香里武 そうですね。ボラボラ島自体が一個どんって島があるっていうよりは、珊瑚礁の環礁のような形で、ぐるりと囲まれているような海なので、珊瑚と陸と海の境目がないような、人々の印象も多分海に行くぞっていう感じではなくて、当たり前のようにそこに海が広がってるっていうような、そんな心地よさを感じました。

ーいいなー!今どこにも行けない時期ですから、余計にボラボラ島の妄想が膨らみましたけども、香里武さん自身は16歳の時に、魚と様々な分野とのコラボ企画をする、プロデュースする専門家集団のカリブ会を立ち上げられたんですね?

鈴木香里武 そうなんですね、15,6ぐらいの時に、いろいろ思うところがあって、それまではただの魚好きだったんですけども、これだけ自分が魅了されてる魚達の魅力を多くの人に伝えたいなという意識が芽生え始めたんですよ。その時に、例えば魚のマニアックな話をしても、魚に興味ある人には通じても、そうじゃない人にはなかなか響かない事ってあると思うんですよね。そうした時に、魚と別の分野をコラボレーションさせれば、その他の分野に魚の世界の入り口がいっぱい開けて、広げていけるのかなと思って。じゃあいろんな分野の人と知り合いになろうと思ってですね、作った人脈がカリブ会っていう多分野スペシャリスト集団ですね。これが今の自分の活動のベースになってますね。

ー例えばどんな専門家の方がいらっしゃるんですか?

鈴木香里武 魚系のね、水族館の館長さんとかもいらっしゃるんだけども、誰が具体的にいるってのは明かしてないんですが、俳優さんもいれば、声優さんもいれば、料理人の方もいるし、メディア関係の方もいるし、音楽家は結構多いかもしれないですね。演奏家もいれば、作曲家もいれば、作詞家もいればという感じで、本当にいろんなジャンルの最前線で活動してる方々とお話をする中に、いろんなヒントがあるなと思って。昔から大好きなんですよ、他分野のいろんな異分野の人との交流が大好きなんですね。

ー専門家集団と聞いた時に、例えば大学の教授とか、先生方の集まりなのかなと思ってたんですけども。

鈴木香里武 そういう方もいらっしゃいますけども、多くは堅いと言うか、本当に自分の我が道を行ってる方々、本当にそういう方々の生き様に刺激をいただいて、作った当時自分は高校生だったので、視野をすごく広げてくださったんですね。魚を伝えるでも一直線だけじゃなくて、こういう広い視野もあるよっていうようなことが、全然違う分野の人と話す中でいろんなヒントをいただいてくる、そうやって今に至ってるので、僕にとってはこのカリブ会の方々って200人ぐらいいるんですけど、人生の師匠っていうイメージです。

ー具体的に、例えば俳優の方とかカリブ会のメンバーの方とお話しされて、どんなコラボレーションが生まれたんですか?

鈴木香里武 やったのはですね、会社を作って一番最初にやったプロデュースが、水族館の館内音楽企画だったんですね。沼津港深海水族館っていうのがあるんですけれども、沼津にある深海に特化した水族館。そこの館内音楽をオープンの時にやらせていただいて、これは6人の作曲家さんとのコラボレーションだったんですね。

ーへー!結構多いですね6人って。

鈴木香里武 そう、大体水族館の中ってそんなに音のイメージってないと思うんですよ。でもせっかく見た目もこだわって、いる魚もブースごとにテーマを設けて演出してるのに、音が同じってちょっともったいないかなと昔から思っていまして。これが例えば駿河湾のコーナーだったら駿河湾をモチーフにした曲があったら素敵だなとか。深海の岩場、洞穴をイメージするんだったらそういう反響のある音楽があったら素敵かなとか。そういう風にそれぞれのブースにあった音楽を、全然違うジャンルの音楽家の人に作ってもらうっていう企画をやった、これが具体的なカリブ会とのコラボレーションかなと思います。

ーおもしろい!

鈴木香里武 6人の作曲家さんも全員カリブ会ですし、その水族館の館長さんも、音楽レーベルの社長さんも全員カリブ会で作ったっていう作品です。

ーこれカリブ会はどうやったら入れるんですか?

鈴木香里武 本当に謎だらけの秘密結社化しているんですが、自分がある状態になったときに突然お誘いするという。ただの知り合いっていう関係ではなくて、本当に師匠なので、これからもいろいろな共鳴を感じた瞬間というのがあるんですよ自分の中に。そういう時に突然お誘いします。