ー【CITROËN AWESOME COLORS】、引き続きオアシズの光浦靖子さんにお話を伺ってきたいと思います。光浦さんよろしくお願いします。手芸作家としても活躍してらっしゃる光浦さん。明日5月29日に2冊同時発売されるうちの一冊は、手芸作品集「私が作って私がときめく自家発電ブローチ集」なんですけども、こちらの本ですね。もうこれパッと開いてどのページ開いても可愛くて。

光浦 ありがとうございます。

ー背景紙とかもすごく可愛くて。

光浦 背景は一個ずつ決めて、イメージブローチというかブローチになった人物イメージカラーというか。

ー確かに人物ごとにしっかりと分けられていますよね。例えば日本人のタレントさん芸人さん、たんぽぽのお2人とか。

光浦 友達とか女芸人さんが最初のうちはばーっとといてね。

ーあとは犬のわさおとか。

光浦 わさおはね森三中の大島と同じ目をしてるんですよ。同じ目をしてるなと思って作ってみたらやっぱり同じ目をしてた。

ー例えば大久保さんを作られてるときに誰々さんを通過して誰々さんを通過しましたみたいな部分も綴られて本の中に。

光浦 そう誰かを作ってると別の誰かが出てきたりする時があって、本当になかなか難しくて。

ー手芸を始められたきっかけはいつだったんですが?

光浦 きっかけは小学校3年生の時のクラブの時間っていう、室内でやる月曜日の1時間かな。編み物クラブとかお料理クラブとか色々あったうちの一つを。

ーその頃からこれぐらいの高クオリティのものを?

光浦 布のフェルトあるじゃないですか、正方形の。あれでマスコット人形みたいな、当時すごく流行っていて。私は神として崇めてんですけど、大高輝美先生っていう方の『大高輝美のフェルト人形』みたいな本が、昭和の時代大流行して。私はもうその大高先生の本を見て大興奮して、それで小学校3年生の時からその先生のマスコットを作って作ってですね。

ー本の中でも友人にプレゼントされたと書かれていましたけど。私もバレーボールをやっていて後輩とかからマスコットを作ってもらって、それをカバンに付けていて、そういった思い出になるんですよね。私は作れないので、作ってもらった時すごく嬉しくて。

光浦 あら珍しい!

ーえ!

光浦 だって急に人形もらったらちょっと困りません?

ー私はすごく嬉しくて、今でもとってあります。ちょっと毛玉だらけになって。

光浦 いい人―。

ーそういうネガティブな反応とかあったんですか?

光浦 クラスで仲良い子が風邪をひくと猛ダッシュで帰って、ダッシュでマスコットを縫って、それを持って行って「元気になってね!」っておばさんに渡すの。だけど小学生が大急ぎで作った、1、2時間で作ったマスコットなんて結構ひどいもんで。。風邪をひく度にやっちゃんが人形を作って持ってくるぞってなって。大人になった時に言われたのが、本当におちおち風邪もひけなかったって。やっちゃんがすぐ変な人形を作って持ってくるからって。仲良いから全部素直にゲラゲラ笑いながら言うんだけど、手作りの物って捨てるタイミングがないって言って。せっかく思いがこもってるから。作った方は、あげたらもう知らないけど、もらった方は、どんどん貯まって困ったって言って。笑

ー幸せなご友人だと思いますよ。

光浦 仲良いんで笑ながら、「だよね〜申し訳なかった」とか言って。

ー小学校の時は1、2時間で作っていたと仰ってましたけど、この本に載っているものは、、

光浦 これはもう労力が全然違いますね。もう3日ぐらいはかかりますね一個作るのに。

ーハンパじゃいないクオリティ。皆さんに是非見て頂きたいんですけども。このデザインの着想はどこから来てらっしゃるんですか?お勉強とかされているんですか?

光浦 全くで、それでもって自分でも作りながらびっくりするんですけど、作りたいものがどんどんどんどん湧いてくるので困ったことがないんです。本当に。

ーセンスが素晴らしいんですね。

光浦 あんまりセンスが良いのか悪いのかもわかんないけど、オリジナリティがあるだけで十分かなと思って。

ーそれがセンスだと思います。本当にすごい、なんて言うんでしょう、ぱっと見た時にこういう特徴だよねあの人の顔!みたいな。勉強もされたってよりかは。

光浦 独学ですね、これのやり方も独学なので、もしかしたらもっといいやり方があるかもしれない。

ーいやいやこれが極限まで行ったハイクオリティの物だと思うんですけども。光浦さんが作っていてときめきポイントと言うか、小学校3年生の時に風邪治ってねー!って作っている感覚と、また今の感覚は違うと思うんですが。

光浦 私はねおかしなことに自分のために物は作れなくて、人のためには作れるんですよ。だからいつもそれもあげようがあげまいが、この人にこれあげたら笑うかなとか、これあげたらなんだこれ!みたいなツッコミ入れるかなとか、そういうのも想像をすると、作りたいものが湧いてくるんですけど、今回はコロナで初めて自分が作りたいもの作ってみようと思って。それが初で私がときめくってやつですね。

ーなるほど〜!私が作って私がときめく。

光浦 そう、今回は人がもらってこれを喜ぶかな?笑うかな?とかは一切考えずに、自分だけが笑えるものをどんどん作っていって。

ーいやでもこれはもらえたらめちゃめちゃ嬉しいと思いますよ。

光浦 出来上がった時に自分が笑えたら合格、っていうだけの線引きで作りました。だから人選もちょっとね、Over40、Over50じゃないと分からないかも?という人も何人か。

ー確かに今気づいたら、年齢層は高めですね。

光浦 10代20代の人が見てキャーキャーいう人はあんまり入ってないですね。

ー失礼になっちゃうかもしれないですけど、シワであったりとか、そういったところで表現しやすくなるんですかね?

光浦 難しいことに市販されている色しか使えないから、絵の具みたいに自分で混ぜられるわけじゃないので、これは単色のベージュの色で、高低差でシワとか陰影を出しているので、絵を書く感じとはちょっと違うと言うか。立体で、やっぱり写真もちゃんと真上から明かりを当てないと、でもあんまり当てちゃうと全部飛んじゃうし。肉眼で見た時に一番近い明かりで全部撮影していますね。

ー本の中に作り方のページもあって。大久保さんのブローチの作り方とか。

光浦 これはコミカルに作っていて、他の人みたいにリアルに似てるんじゃなくて、大久保さんだけちょっとキャラものっぽく作ってあるので。

ー可愛いです。

光浦 だからちょっと作りやすいかなっていう。

ー初心者が挑戦したいってなったらどのあたりから始めるのがおすすめですか?

光浦 本にも入ってますけど、猫の顔は初心者でも作れように作りましたね。

ー皆さんコロナ禍で手芸始めた方も多いと思いますので、是非光浦さんが明日発売する本をチェックしていただけたらと思います。そして光浦さんの作品が実際に見たい方は、ブローチ展が渋谷のロフトで6月10日から行われますので、皆様是非足を運んでみて下さい。一曲お届けした後は、くつろぎ時間の過ごし方を伺いたいと思います。光浦さんにくつろぎ時間に聴きたい曲をセレクトしていただきました。曲紹介お願いできますか?

光浦 Doja Cat feat. SZA – Kiss Me Moreです。