タレントのりゅうちぇるさん
個性的なファッションとキャラクターで注目を集め、多数のバラエティ番組に出演。
現在は、NHK「高校講座 家庭総合」のMCを担当。
テレビやSNS、動画サイトを通じて、育児やダイバーシティなど積極的に社会へメッセージを発信されています。
ナビゲーター 長谷川 ミラさん
1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

- 1 . 「イクメンという言葉に憤り」「おもちゃに性別は不要」・・・りゅうちぇるの子育て論
- 2 . 「セルフラブ」で自分を許すことから始めよう。それが多様性につながっていくから
- 3 . 「奥さんとの時間がないと、病む」。愛するべきものを忘れないためのリラックスタイム
ーCITROËN AWESOME COLORS 今夜のゲストは、タレントのりゅうちぇるさんです。よろしくお願いします。
ゲスト りゅうちぇるさん(以下、りゅうちぇる) はーい、りゅうちぇるです。お願いします。
ーいつも車の中などでSTART LINEを聴いて下さっているそうで、ありがとうございます!2016年に結婚されて、もう5年経つのですね。
りゅうちぇる そうなの、僕、だから21で結婚したから、やばくない!?
ー当時、すごい話題で、結婚式とかもスーパー可愛くて、同世代と、このウェディングはどうやったらできるのか、話題になりました。レトロアメリカンな感じですよね。
りゅうちぇる アメリカンレトロスタイルってテーマだったから、来てくださるゲストの方々も、みんなドレスコードを決めてやったから、ちゃんと映えたの!結婚式会場の方の服も、コーディネイトしました。
ーで、さらに2018年にお子様が誕生されたのですね。
りゅうちぇる はい、息子です。2歳になりました。結構喋るのが早くて、僕がおしゃべりなので早かったですよ。今日もね、今からラジオ行ってくるねって言ったら、「また遊びに行くのかよ」って言われました。いやいや仕事みたいな、子供は可愛いです。
ー子育てはどうですか、難しいですか?
りゅうちぇる まあ大変な時もありますね。
イヤイヤ期が今終わったけれども、この子の性格とか個性が出てきて楽しい反面、やっぱり人と人だから、なんでこんなに上手くいかないんだろう、っていう風に思ってしまう時もありますが、そういう時はやっぱりお互いちゃんと、2歳だからとか言わず、しっかり人と人として向き合って、乗り越えています。
だから子供に親にしてもらっている感覚です。
子供が生まれる前は、こういうことを教えるんだとか、色々身構えていましたが、本当に子供から教わることが多いし、子供が僕のことを大人にしてくれて、親にしてくれているって毎日思いますね。
ー楽しいですか?
りゅうちぇる 楽しいなって思いますが、ただただ子供がいない時は、夜遊びとかしてたけれど、そういう楽しさではなくて、心がじんわり温かくなるような、幸せが増えたかな。
ー感じた事ないです。
りゅうちぇる その幸せ、絶対全員味わった方がいいよとは思わないし、本当に色んな生き方があって良いと思う。でも子供は可愛いです。
ーイクメン オブ ザ イヤー2018を受賞しましたが、イクメンという言葉が好きではない?
りゅうちぇる そうなの。イクメン オブ ザ イヤーのオファーがスケジュールに入っていて。
イクメン オブ ザ イヤーのりゅうちぇるの様子、YouTubeで皆さん観て下さい。すごい不機嫌です。今まで見た事ないりゅうちぇるくらい。
ー当時、観ていました。それを声に出して言ってくれる男性タレントさん、逆も然り、女性タレントにしか子育てどうですか?って聞かない、俳優さんには聞かないし、この差はなんだろうと思っていた時にりゅうちぇるさんが声を上げてくれて。
りゅうちぇる 終わった後に、囲み取材でも言っちゃったし。
我慢できず、ストーリーにも上げて、ツイートもして、でもその時は僕、我が強すぎる、芸能人向いてないとか思ったけれど、よくぞ言ってくれたという声があって言ってよかったのかなと思いました。
芸能人って、知らず知らずに一般の方の理想像になっちゃうじゃん?
だから、こうじゃなくてもいいんじゃない?っていう風に、せっかくこういうお仕事させてもらってるのだったら、言いたいなっていうバイブスはありますね。
ー感じます。若者は大好きです、そのバイブス。
りゅうちぇるさんが声を上げてくれたから、イクメンという言葉に疑問を持たなかった人が、持ち始めてくれている。
後は、子供のおもちゃに性別はいらない、っていう発言も話題になっていましたけど、これは実体験?
りゅうちぇる そうですね。小さい時に、僕、バービー人形が大好きで、バービー人形で遊んでいたのね。そしたら、男の子なのにバービー人形で遊んでる!みたいな、お前好きな人も男じゃね?みたいなことを、からかわれたのがすごく衝撃で。
今、僕が遊んでるおもちゃで、僕の好きな人まで決めつけられた!?みたいな、
え、やばすぎって思ったんだけど、当時はそれをうまく返す言葉がなかったんですよ。
僕がおかしいんだって、子供ってやっぱり受け入れるしかないから、自分が変わってるんだって思ってたんだけど、大人になってそれって違うなっていう風に分かってきて。
そしたらメディア、例えば CM 見てる時も、女の子のお人形のCMには絶対女の子が出てたりとか、男の子は男の子とか、そういうところから子供はこれが当たり前なんだ、
これじゃなかったら普通じゃないんだっていう事を、埋め込まれてしまう。
それはすごくもったいないことだなと思って、自分でおもちゃとか選べる時代にならないと、それからお洋服だったりとか、仕事だったりとか、そういう生き方までも、こうじゃなきゃいけないっていうことになってしまうから。
子供の時からこれで良いんだよ、みたいなものは、メディアもするべき。
ー今は、選択肢が狭い気がします。選択肢を広げてきたいですよね。