作家 新川帆立さん

新川帆立さんは、1991年、アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。
東京大学法学部卒業後、24歳で司法試験に合格。
弁護士として働きながら、
第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、今年1月、『元彼の遺言状』で作家デビュー。
また、司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し、
プロ雀士としても活動していたという、すごい多才な方!
新川さんにたっぷりお話を伺いました!

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

ー今夜のゲストは作家、新川帆立さんです。よろしくお願いします!

ゲスト 新川 帆立さん(以下、新川)よろしくお願いします!

ー新川さんのデビュー作元彼の遺言状は全国の書店で1位を獲得し、現在20万部を突破するベストセラーとなっております。今、私の手元にもあるんですけど、この本の創作のきっかけは何だったんですか?

新川 この本って、元彼が奇妙な遺言を残して死亡するっていうところから始まるんですけれども、ちょうど私の元彼から実際に連絡が来たのをきっかけに。昔の元彼っていう切り口って面白いなと思ってから考え始めました。

ーなるほど、ご自身の体験から思いついたアイディアなんですね。この作品を書くうえで例えばこだわった点であったりとか、作品を作るうえでのポリシーはあるんですか?

新川 そうですね、同世代の女性、20代30代の女性に読んでもらいたいなっていうのが大きかったので、その同世代の女性が読みたいお話を書くというのは、ひとつ決めていましたね。

ー女性っていう点にこだわっているというお話を他のインタビューなどでも拝見したのですが、そのこだわりはどこから来ているんですか?

新川 そうですね、やっぱりミステリーというと男性の作家さんが多いし、読者さんも男性が多いので、女性が心から楽しんで読める物というのが数としてたくさんは出回っていないなあ、というのは一読者としてあったので。皆さんに楽しんでもらえるのがそこかなと。

ーそうなんですね。例えば男性の作家さんの小説の中で、女性が登場してもあくまでもサブ的なんですよね、みたいなことも仰っていて。

新川 そうなんですよ。男性作家が書くミステリー小説には美人しか出てこない説っていうのも唱えておりまして(笑)。必ず美人が出てくる、で、花を添えるみたいな。女子からすると、「いやーちょっとさー」みたいな。(笑)別によいとは思うんですけどね、男性が喜ぶという意味では男性向けに書くのは。でも私は自分で読んで面白い物、同世代の友達とかにも読んでもらいたいという気持ちで書きましたね。

ー書き方とか使う言葉遣いとかも、意識されてたりするんですか?

新川 そうですね、なるべくキャラクターによって台詞を変えたりとか。動きとかでも、こういう動きはしないよね、みたいなのはあまりしないようにというか。なるべく実際の人間を書きたいなっていう所にこだわって書きましたね。

ーこの本の主人公、女性の弁護士ですが、このモデルはズバリ新川さんご本人ですか?

新川 よく聞かれるんですけど、実は全然私ではなくて。笑
どちらかというと私は引っ込み思案な方で、あまり強くないんですけれども。ただ普段思っていても言えないこととか、ズバッと言ってくれる人がいるといいなっていうのでちょっと憧れの姿みたいなのを書きました。

ーそうなんですね。元彼の遺言状の女性弁護士は、新川さんの理想の女性像ですか?

新川 そうですね、なれたら楽しいだろうなっていう姿を。憧れですかね。

ーそもそも新川さんが作家になろうと思われたのは何歳ぐらいの時だったんですか?

新川 そうですね、ちょうど高一の16歳ぐらいの時に、夏目漱石の吾輩は猫であるっていう本を読んで感動して、書きたいなと思いましたね。

ー高校一年生の時に作家になるために書く練習をされて、でも弁護士さんもされていますよね。

新川 そうなんです、本当は作家になりたいと思ってすぐ書けばよかったんですけど。10年ぐらい何もしてなくて、なりたいなと思いながらも、どこから始めていいかわからないって感じでしたね。ただ、作家になりたいとはずっと思っていて。でも結構食べていくのが難しい仕事だと聞いていたので、なるべく安定した仕事に就かなきゃ、というのもあって、それで弁護士になったっていう経緯がありますね。

ー作家になるために弁護士になろう、みたいな?

新川 もうまさにその通りです。作家になるために弁護士になって、実は先日弁護士資格は返して弁護士はやめたんですけれども、それは作家になれたので、もう大丈夫という。

ーすごい!かっこいいですね!作品を実際に書き始めたのはいつごろだったんですか?

新川 もう10年ぐらい経った26か27歳ぐいの時ですね。社会人になって働いて、ちょっと仕事がつらかった時期とかに体調崩したりして。やっぱり自分は小説書きたいんだなと改めて思って、そこからちゃんと書くようになりました。

ー弁護士さんやりながら書くのは大変だったんじゃないですか?

新川 そうなんです。やっぱり両方やってる時は本当に休みもなくて、もうずっと動いてるみたいな感じで。でも充実はしてたんですけれどもね。

ー想像できないです。ただでさえ弁護士さんってすごくお忙しいイメージなので。さらにプラスアルファで、作家さんのお仕事をされて。

新川 いや、弁護士としては本当にへっぽこだったので。お恥ずかしいぐらい。尊敬できる弁護士の先生達に同じ弁護士ですって言えないぐらいな感じで…。でもすごく頑張ってましたね。

ー素敵ですね。夢を10年越しに叶えられたということで。感銘を受けております。一曲お送りした後に、さらにお話伺っていけたらなと思います。