クリエイティブディレクターの辻愛沙子さん

辻さんは株式会社ARCA(アルカ)のCEOであり、
ユニークな切り口で社会問題にアプローチするクリエイティブディレクターとして
活躍していらっしゃいます。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

ここからは、自分らしく輝くゲストをお迎えする【CITROËN AWESOME COLORS】
今週は、クリエイティブディレクターの辻愛沙子さんをお迎えしました。辻さんとは、親しくさせていただいているんですけども、今日はですね、同世代ながらも尊敬すべき先輩、辻さんにお話を伺えるのをとっても楽しみにしていました。本当にお忙しそうなのですが、今日はたっぷりと学生時代の話、お仕事の話、さらにはくつろぎ時間の話など伺いたいなと思います。
よろしくお願いします!

ー辻さんは株式会社ARCA(アルカ)のCEOであり、ユニークな切り口で社会問題にアプローチするクリエイティブディレクターとして活躍していらっしゃいますが、辻さんのルーツとしてまず学生時代の話から伺ってもいいですか?

ゲスト 辻愛沙子さん(以下、辻愛沙子) はい、ちょっと変わった中高時代を実は送っていまして。元々は幼稚園から内部進学のある、結構堅めのセーラー服三つ編みでごきげんようみたいな学校に通ってたんですけど、すごいそこも楽しくて、ごきげんようって言ってたんですね。今こんなにピアスバチバチなんですけど。笑
そのままエスカレーターの学校だったんですけど、すごく平和だし楽しいし、友達も幼稚園からずっと同じ子達だったので、不自由は全然なかったんだけど、なんかこう家庭環境も近い子達だったりとか、女子校だったので、それもあってなんかすごい同質性にあふれた環境だったんですよね。ちょっと厳しい学校ってこともあって、いわゆる例えばドラマとか漫画で見る学生生活とは全然違うような、ちょっと特殊な環境にいて、自分が知ってる世界が偏ったまま社会に出るのって大丈夫なんだろうかみたいなことを思ったりとか。自分が知らない世界を見てみたい、そんな好奇心がすごく湧いて、中学校のタイミングで学校辞めて、中高は海外で過ごして、大学で日本に帰ってくるっていう、ちょっと変わった10代でした。

ー堅い環境にいるなーって気づいたきっかけ、なかなか中学生の時とかだとあまりないと思うんです。どういったきっかけでまた自分は狭い世界にいるなーみたいな考えになったんですか?

辻愛沙子 でも本当に結構特殊な、良い学校なんですけど、結構変わってて。

ー相当特殊なのかな、そしたら。笑

辻愛沙子 例えば学校の帰りにアイスをコンビニで買って食べて帰るのが、もう重犯罪みたいな。すごく厳しい学校だったので、それがベーシックじゃないってことはなんとなく昔から気づいてて。でもなんか外の世界を知りたいって思い始めたのは、元々両親共働きで、小1ぐらいの時から留守番が多かったので、一人で鍵っ子でお家にいることも多くって。ネットサーフィンをしてた時に、当たり前なんですけど、海外にも学校があるって事をドラマかなんか知って。それは当たり前なんですけど。

ーでもね、なかなか、子供の時はね。

辻愛沙子 ハッてなって、全く違う世界があるんだっていうところで、多人種、多文化、多宗教、多言語の学校に行こうと決めて日本を出たっていう感じです。

ーその海外での生活は考え方、今の辻さんにはどのような影響を与えたんでしょう。

辻愛沙子 そうですね、まず中学校がスイスだったんですけど。

ーオシャレ〜!言ってみたいスイスだったんですけどって。

辻愛沙子 私がオシャレなわけじゃなくて、スイスがオシャレなんですけど。笑
その時はいろんな国の子達が集まってる学校だったので、バックグラウンドが全員違うような状況で、当たり前に自分と他者は違うっていう前提でコミュニケーションをとらないと、そもそもわかりえない、言わずもがなみたいな空気で察してみたいなことが、前提が違いすぎてないので。対話とか違いを重んじるようになったのは、多分その時の影響が大きかったかなって思うのと、あとは結構一人でいろんな事考えたり本読んだりするのが好きで、日本だと連れションしたりとか、あんまり一人って良いとされないじゃないですか。でもなんか一人でいろんなこと考えたりするのを大事にできているのは、寮生活だったので、常に誰かと一緒にいるから意識的に一人の時間を作ろうとしてたので。その時の習慣が今も生きてる気はします。

ー面白い。その習慣の話はなかなか、寮生活ならではですね。

辻愛沙子 そうですね確かに。

ーその後日本に帰国されて、慶応義塾大学に入学。さらにプロデュースカンパニー「エードット」の学生社員になられた。学生正社員になった経緯も教えていただきたいです。

辻愛沙子 結構これもすごい、人生ずっと猪突猛進って感じなんですけど。実はみんな卒業して就活してみたいなイメージが強いと思うんですけど、法律とかルールとしてそういう風に実は決められていることなんて何もなくって、本当はもっと自由なはずなんですけど、そうあるべきみたいな空気がただ単に当たり前を作ってるってのが今の現状で、例えば私が行ったエードットはベンチャーだったので、比較的自由度も高くて、最初は普通に大学卒業して広告業界に行きたかったので、大きい広告代理店を普通に就活で受けようかなって思ってたんですけど、その手前で大学在学中にちょっと刺激がほしいと思って、いろんなとこでインターンをしてて、そのうちの一社で。そこに入社するつもりで入ったわけじゃ全然なかったんですけど、割とインターンって学生さんのロールを任される事って多いじゃないですか。

ーそうですね、決まってますよね。学生の仕事が。

辻愛沙子 そうそう。君は学生だからこれをやってね、みたいな所ってどうしてもあると思うんですけど、そういう女の子だからとか学生だからとか、10代だから20代だからっていうよりかは、愛沙子だからそれの意見を聞きたいとか、愛沙子はどう思うのとか、すごいそういう個を尊重する会社なんだな、めっちゃフラットと思って、一瞬で仕事が楽しくなってしまい、インターン始めて2週間で入社するっていう凄いスピード入社です。

ーすごいですね!

辻愛沙子 自由な会社で、大人達に感謝という感じですね。

ーそこでまたインスタ映えするナイトプールのプロデュース、これ当時すごい話題でしたよ。あとは選挙行ったらタピオカ半額キャンペーンだったり、選挙キャンペーンなども手がけていましたけれども、その後2019年10月に株式会社ARCAを設立。会社で働いて社員さんになられて、お辞めになって独立されたのは2年前なんですね。

辻愛沙子 そうなんです。実はちょっとややこしいんですけど、一番最初は子会社っていう形で会社の経営をしていて、そこから完全に独立して今は100%で会社をやっているので、経営も何もわからない中、会社の中で先輩たちを見ながら子会社をやってみるみたいな期間がありました。

ーこれはまたなぜ、ご自身の会社を立ち上げようと思ったんですか?

辻愛沙子 いろんな背景はあって、割と思想性が強いので私の場合は。どうしても今の資本主義的な流れの中で言うと、経済合理性と倫理みたいなものが必ずしも一致しえないところとかもあると思うんですね。なんですけど、やっぱりこう、なんのために私は仕事をしてるかって言うと、それこそさっきご紹介いただいた時の、社会文脈だったり、社会のために何ができるかっていう思いがすごく強いので、自分がやっていきたいメッセージで、自分で責任を持ってやりきるためには、やっぱり自分で船を漕いでみるっていうのが大事なのかなと思っていたところはありました。

ーかっこいいな〜。

辻愛沙子 右も左もわからない中でヒーヒー言いながらやってますよ。