産婦人科医、医学博士、医療法人社団 ウィミンズ・ウェルネス理事長の対馬ルリ子先生

都立墨東病院総合 周産期センター産婦人科 医長などを経て、2002年、ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックを開院。
さらに、女性の心と体、社会とのかかわりを総合的にとらえ、女性の生涯にわたる健康を推進するNPO法人「女性医療ネットワーク」を設立。
全国450名の仲間と連携して情報の提供や啓発活動をおこなっていらっしゃいます。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

自分らしく輝くゲストをお迎えする【CITROËN AWESOME COLORS】
今夜は、産婦人科医、医学博士、医療法人社団 ウィミンズ・ウェルネス理事長の対馬ルリ子先生をお迎えしました。よろしくお願いします!

ゲスト 対馬ルリ子さん(以下、対馬ルリ子) よろしくお願いします。

ー先日私、ウィミンズ・ウェルネス第一人者でもある対馬先生のお話を、別の取材で伺わせてもらったんですが、先生の言葉に感動して、救われました。

対馬ルリ子 それは嬉しいです。

ーまさに今日のテーマが、明日が開運日ということで、リスナーの皆さんのハッピーアクションについて番組でも聞いてるんですけども、この後対馬先生からハッピーアクション、ハッピーマインドをシェアしていただければなと思います!よろしくお願いします!
改めて、対馬ルリ子先生のご紹介をさせていただきます。都立墨東病院総合 周産期センター産婦人科 医長などを経て、2002年、ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックを開院。さらに、女性の心と体、社会とのかかわりを総合的にとらえ、女性の生涯にわたる健康を推進するNPO法人「女性医療ネットワーク」を設立。全国450名の仲間と連携して情報の提供や啓発活動をおこなっていらっしゃいます。先日3月8日は国際女性デーでしたね。それに伴い発表されたのが、「2021年ガラスの天井指数」ということで、これは、男女の賃金格差、育児休暇の現況などを総合して算出される女性の働きやすさを指標化したものなのですが、日本は、対象29の国と地域のうち28位と下から2番目。この結果にかなりショックだったのと同時に、でしょうねという感想も私自身あるんですけども、まだまだガラスの天井が根強く存在する日本だと思うんですけども、この現状を先生はどう思われてますか?

対馬ルリ子 そうですよね。日本人の女の人ってみんなすごく素直で、そんなもんかなとか思っているところが多いんですよね。だから医師であっても、全然男の人と女の人に差別はないじゃないかみたいに働いているんですけど、私と同年代の人がなんか結局上の方に行くと、自分の言いたいことやりたいことが通らないと。それで初めてガラスの天井を感じたわっていうのが50代になってからで、だからそれまではあんまり感じてない人もいるのね。特に優秀な人はスイスイいってるかもしれないけど、でも周りを見渡すとやっぱりその意思決定層がほぼ男性ですよね。どの業界もね。医学もそうなんです。

ー医学業界でもやはりまだまだ?

対馬ルリ子 そうですよ。産婦人科であってもというか、産婦人科って特に外科系だからね、男ばっかり社会で、そして女子が増えてきたのも今は本当若い年代は女子が増えてるけど、上はもうほとんど男性。学会が男性ばっかりで、女性の健康のことを議論したり、決めたりしてるっていうのは、考えてみればおかしいけど、みんなそんなもんだって思ってきたから、それが変わってなかったのかなって私は思いますね。

ー今先生もおっしゃってましたが、今年医学部の男女の合格率が初めて逆転したとニュースでも話題になってたんですが、医学部の入学者も女性がどんどん増えているけども、やっぱり意思決定をする上の方々がまだまだ男性が多いと。

対馬ルリ子 医学部の入試っていうのは、結局医学部に入った人ってほぼ医者になるじゃないですか。だから入試の時にどうもゲートコントロールされてるんじゃないかって気がついたのが、私達だったんですよね。

ー先生だったんですか!数年前にニュースになっていたことですよね。

対馬ルリ子 そうそう。女性医療者連合っていうのを作って、女性医師の地位向上というか活躍支援をしていこうみたいに集まっている時に、何を私達の最初の仕事にしようと思ったら、どうも医学部合格者のうち女性割合が3割りからずーっと増えてない。女子が増えてる増えてるって言われてるのに、15年間ぐらい30%だったんですよ。定規で引いたみたいに。それって作為を感じて、どうもおかしいなと思っていたら東京医大の不正入試で男子に下駄を履かせてるっていうか、優遇している、女子の方は最初から減点されてるっていうことが分かって。でもそれって私達、周りの医師の中では、そんなことあるよね、しょうがないよねみたいな感じだったんですよね。

ーある意味あたり前になってしまっていた。

対馬ルリ子 それでうちの娘達も医学部の学生とかだったんですけれども、だってママしょうがないよね、女の人ってみんなね結婚とか妊娠とか言って辞めちゃうからねって。だからしょうがないんだよねって言うから、そんなことないじゃないのって。

ー娘さんでも仰ってたんですね。

対馬ルリ子 そう。娘達の年代がそういうから、やっぱりなんかねちょっと気が付いてない、そんなもんだって思っていいのかって私は思って、やっぱり医学部でも他の分野でも、女性がすごく少ない、その意思決定層に少ないっていうのは問題だなって思っています。

ーそういう意味でもまた、日本の女性医療現場が各国に比べて30年以上遅れてるっていう事なんですかね。

対馬ルリ子 そもそも女性ってビキニ医療って言うんですけれども、ビキニの水着で隠すところだけの医療って思われがちなんですね。つまり妊娠出産とか、乳房とかね。だけど女性ってほら、全身女性なので、出産も全身を使うし、心もあるし、それから多い病気とか、やっぱりリスクも違うんですよね。それでそういうことってやっぱりこの生殖機能、ホルモンの機能の男女差っていうところから大きくなってきて、そしてあの例えば月経の周期とか、あと更年期とか産後とかね、そういう大きくホルモンが揺らぐ時に、女性はとても体調が悪くなるんですけれども、そういうことも全く考慮されてないし、なんかこう女性のための総合医療、全身女性だっていうことでできないかなって思って、私は今の仕事始めたんですけれども。でもずっと日本の医療は臓器別、分野別、それぞれ病気になってからの臓器の治療しかしない。そこはね女性にとって本当医療もかかりにくいし、それから医療が女性を見てないってすごく思ってるところなんですね。

ー今仰ってた臓器医療って言うのは、例えば欧米とかだと全然違う考え方なんですか?

対馬ルリ子 そうそう、70年代80年代に例えばアメリカではOur Bodies, Ourselvesっていう運動が起こって、世界中で大ベストセラーになった本だったんですけれども、私達の体は私達のもの、だから私達について知ろうって言うね、そういう本が出たり、あるいはその女性のための総合医療センターみたいなのができたり、あとその男性と女性と違う部分っていっぱいあるじゃないですか。医療的に見ても、それから発達とか、健康の特性を見ても男性と女性違うので、違うところをちゃんと明らかにして、データ化しようっていうのが90年代にアメリカとかであったんですよ。それもう国家プロジェクトみたいに動いてるのを私は見たので、なんで日本はそれができない、やってないんだろうって思って。だから女性が男性と同じ医療、男性と同じ働き方、全部男性に合わせなければ一人前じゃないよみたいな言われ方するのかなと思って。だから体と心とトータルな女性の健康をエンパワーしようって思って、私は仕事してるんです。

ー今自分で振り返ってみて、私自身もそうだなって思いました。男性っていうかそれ以上に頑張らないと認めてもらえない、頑張ったとなされないっていうのは。

対馬ルリ子 男性の方がね、力は強いし頑張りがきくんだけど、でもそれってこう24時間頑張っちゃうみたいなことをやって、結局は大病して早く死ぬんです、男性ってね。だから生命的に弱い存在なわけ。女性のほうが毎月生理で揺らいだり、お産とか更年期とかで大きく揺らいだりするじゃないですか。でも女性ホルモンって生命力なのね。命を伝えるために命を守るっていう、すごい大きな働きがあるのね。だからそれで守られている分、女性の方が長生きなんですよ。寿命って6,7年女性の方が長いじゃないですか。

ーって言いますよね。じゃあ男性は最後にグッてくるものを、私達はこう生きてる中で感じる。

対馬ルリ子 そうそう。100年人生の時代だからね、やっぱり女性も男性に合わせて頑張りすぎちゃって体壊したり、メンタル病んだり、もう仕事できないとか言って辞めるんじゃなくて、もっと自分の特性、自分のやりたいことをうまく配分しながらゆるーくながーく仕事したほうがずっとハッピーな仕事、良い仕事ができるんじゃないって思ってます。