アイドルの和田彩花さん

ーCITROËN AWESOME COLORS 引き続き、和田彩花さんにお話を伺っていきたいと思います。

和田彩花さんは自分自身の身体や生理について気兼ねなく話せる社会を目指す、#NoBagFoeMe こちらのプロジェクトにも参加し、ジェンダーやフェミニズム、セクシュアリティなど社会的なメッセージを積極的に発信してらっしゃいます。

この#NoBagFoeMe というのは例えば生理用品を買う時に、コンビニとか薬局などで、自然に何も言わなくても、紙袋に入れてくれるんですよね。

私も一回聞いたことがあって、なんで紙袋に入れるんですか?というやり取りしたのを思い出して、隠すものじゃないんだよっていうプロジェクトにも参加されているんですね。

こういった考えに至った背景には、アートも関係しているのでしょうか?

和田 関係すると思います。自分自身はずっとアイドルっていう環境と、アートをずっと見比べている人間なので、例えばアイドルの世界だけに居たら外の世界は知らない子も多いと思うんですけど、私は同時にアートも一緒に見ていたから、そこで何が違うんだろうというふうに考えていたりして、そこから繋がったのですが。

具体的に言うと、西洋の伝統的な文化表象、文化のイメージとしては、これはちょっと言いにくいことなんですけど、特に女性って伝統的に見られる側の立場であったり、絵画の中にも描かれる側、どちらかというと男性が描く側で、創造する方じゃないですか、その関係性に気づいていったり、どうして美術史の中に女性の画家が出てこないんだろうっていうことだったり、私の学校での環境は、普通に先生がその女性の画家を紹介してくれたり、こういう問題があるって事も話してくれたので、そこに触れる機会もすごい多かったと思うんですけど、そういう中で、自分のこのアイドルのあり方と、この絵の中にいる女性がすごく似ているなと思って、接点を感じ始めました。

でももっと現代アートとかに寄っていくと、もろにやっぱり社会問題として女性の権利だったり、なんでこういうことが不自由だったり不平等なんだろうっていうことを主張して、テーマとして扱われていくので、そういうことを知って。フェミニズム、ジェンダーとかへの関心はありますね。

ーご自身と照らし合わせる状況、すごく面白いなと思います。

例えばアイドルはこうあるべき、もしくは女性はこうあるべき、という理想を求められたりすることあると思うんですけども、ここに違和感を覚えた事って?

和田 ありますね。アイドルの世界に居たらありますよ。

私は結構敏感に感じられたし、これおかしいって結構自分の意見を持っていたのですが、やっぱりグループとか組織に入ると全ては自分の意見で通せないじゃないですか。

なので、そういった発言とか今一人になってからどんどんやっているんですけれど。

ーアイドル時代はあまりされてこなかった?

和田 水面下でやっていました。

ー今でもアイドルという肩書きをつけたまま活動されていますけど、違和感はないんですか?アイドルはこういうもの、女性はこういうもの、という違和感を感じた時に、その違和感が今の発信のモチベーションに繋がっているんですかね。

和田 あまり自己主張しないことだとか、主体性っていうのをあまり大切にされなかったり、そういうことに違和感を感じてたから、むしろアイドルっていう肩書きを持ったまま自分がそういうことを主張することによって、こういうアイドルのあり方もアリだよねっていう風に、選択が広がっていけばいいなと思ってアイドルって肩書き使っているんですけど。

最近は時々ちょっと戸惑っていて、肩書きを変えてもいいかな、とかちょっと思っているのが本音です。

ーでもアイドルって改めて名乗るからこそ、感じてもらえる、それをきっかけに考え方を変えてもらうファンの方もいるかもしれない、そういうアピールですよね。

例えば私も普段からソーシャルメディアとかで、先ほどもあったようなフェミニズムだったりとかジェンダーのことだったりとか、セクシュアリティのことについて発言するんですけど、それだったら政治家になればいいじゃんとか、あとはお仕事の現場でも、私は肩書きをモデルってさせてもらっているですが、アクティビストとかSDGs リーダーってつけられたりとか。

全然私の希望じゃないんですよ。でもつけて頂けている喜びもあるんですよ。やっとこういう風に感じていただけたんだって。でも、そもそもモデルがこういう発言をして良いはずなのに、もう一個肩書きをつける必要あるのかなみたいな葛藤があって、

和田 面白いですね。ちょっと逆の立場だけど、その変化が面白い。

付けられることによって違和感を感じているんですもんね。わざわざつける必要がないと、確かに。

表現の部分ではもう従来的なアイドル像を全然目指していなくて、なんかそこでの乖離と言うか、自分の肩書きにしてるものと、もちろんそれは意図的に使っていても、なんかその差をすごく感じて、難しいです。

ー私としては、私も今モデルとして色々活動したいと思っているので、このまま是非和田さんにも、アイドルとして、

和田 一緒に頑張りましょう。

ー頑張りましょう。まだまだお話伺いたいのですが、ここで和田さんからのセレクトで、1曲、くつろげる曲をお願いします。

和田 大好きな曲でくつろげる曲だと思います。では聴いてください。ジョン・レノンでイマジン。