お笑い芸人で漫画家の矢部太郎さん

大ベストセラー「大家さんと僕」こちらのシリーズ以来の新作である、「ぼくのお父さん」。
この作品は矢部さんのお父様で、絵本作家のやべみつのりさんとのエピソードが書かれています。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

ーそもそもどうしてお父様をテーマに漫画を描こうと思ったんですか?

ゲスト 矢部太郎さん(以下、矢部) はい、「大家さんと僕」という漫画を描いて、次に何を描こうかなと思った時に、大家さんて今まで会ったことのない、素敵な不思議な人だなぁと思って、なんかそういう出会いを描いたんだなと思ったんですね。

それで、僕が初めて出会った不思議な人って、もしかしたらお父さんなんじゃないかなと思って。そのお父さんって漫画になるんじゃないかなと思ったんです。

そうしたらお父さんからも、次は「お父さんと僕」描きなよって言われて。そんなこと言っちゃうようなユニークな人なんで、描いてみました。

ー聞いたところによると、色んな芸人さんに俺描いてよって言われたって。

矢部 そうですね。はい。冗談だと思うんですけど、いろんな人が言って、その中で一番僕のお父さんが本気度が高かったですね。

ーお父様は本気で描いてもらいたかったと。漫画を読むと、かなりユニークなお父様ということがわかるなあと思うんですけども。矢部さんから見て、どんなお父さんですか?

矢部 絵本作家だったんですけど、絵本以外のものも、とにかくずっと絵を描いていて、家でご飯食べるってなったらおかずの絵を描いて、おかずが冷めちゃったりとか。ここにお父さんがゲストで来たら、長谷川さん描きながら番組出てると思います。

ーそれこそ本の中にもあった、お母さんが出したおかずが冷めてでも描き続ける。でもそこでお母様がなにも、早く食べなさいとかって言う感じでもなく、そこも含めてお父さんっていう存在を受け入れてると言うか。その家族感もすごく素敵だなと思うんですけども。

矢部 そうですね、お父さんがお父さんでいられたのは、やっぱりお母さんがいてくれたからだなと思うんで。なんかそういうことも書きたいなと思いました。

ー矢部さんの家族の形が、すごく見える本だなと思ったんですが。どうですか、お父様の印象っていうのは、子供の頃からの印象と、また今の印象変わってきますか?

矢部 全然変わらないですね。子供の頃もいつも遊んでくれて、お母さんが外で働いてたので、お父さんは家にいて、友達みたいに遊んでくれたんですね。その頃のままなんですよね。子供のままみたいな。

もう大人だったはずなんですけどその頃、お父さんは。なんか僕だけ大人になっちゃったなーみたいな感じがします。

ー今でも変わらずっていう。

矢部 変わらないです。いっぱい絵を描いているし。

ーすごくこの本の中で好きだったエピソードの一つが、お父様と一緒に公園に行かれた時に、自転車の後ろに乗っていた矢部さんが転がって落ちちゃったけど、気づかずに漕ぎ続けるみたいな。本当にそんなことがあったんですか?笑

矢部 保育園にお父さんが、お見送りと言うんですか、してくれてたんですけど、保育園まで行っちゃって。太郎がいないってなって戻ってきて。

ー後ろにいない事に気づかずに保育園に到着されて、、

矢部 どうしたの?みたいな感じで。笑

ー本当だったんですね。笑 落としちゃうんだ!と思って。そしておもちゃとかも、手作りおもちゃとかが多かったと。

矢部 そうです。テレビゲーム欲しいって言ったら、お父さんが手作りでテレビゲームを紙芝居みたいな感じで。全然テレビでもないし、ゲームですらないぞって思いましたけど。

その時はね、本当のテレビゲーム欲しいなって思ってましたね。今でもまあ思ってますね。

ーでもこうやって振り返ってみると、なんだかほっこりしますけどね。テレビゲームの代わりに紙芝居にしてくれたりとか。

矢部 そうですね、時間が経つと良くなるってもの、そういうものはいろいろありますね。

ーそして今回の本、「ぼくのお父さん」、この本を描くにあたり、漫画の参考にと、矢部さんの成長を記録した、太郎ノートを送ってくださったそうですが。実は今日、あるんですよ。

矢部 そうなんです。お父さんが描いていた絵日記って言うか、そういう物なんです。

ー太郎メモノートとか、3歳の頃って、表紙にメモ書きあったりとか。矢部太郎、1977年6月30日生まれ。今手元にあるのは4冊なんですけども、これがあとどれぐらいあるんですか?

矢部 全部で40冊、50冊ぐらいあって。

ーえー!

矢部 それを参考にして。

ー今回このお父様が描かれた太郎ノート、日記を元に漫画を描かれたんですね。

矢部 そうです、これが原作みたいな感じですね。太郎ノートは実はこの3冊だけで、あとはお姉ちゃんノートみたいな感じなんです。

ーお姉様もいらっしゃるんですよね。

矢部 そうなんです。だからお姉ちゃんの方が多くて、絵もすごい上手くて、ちょっとそれ見た時はショックだったんですけど。でも僕が生まれた時から描いてあるから、そっちは。それもすごく、見たことない自分を知るようで面白かったです。

ーそうですよね。お姉様の時の本だと、矢部さんがお腹の中にいらっしゃった時のものとか。どうですかその、自分がいなかった時の様子もまた絵日記で描かれてっていう。

矢部 なんか、新キャラ登場みたいな感じで。矢部家に太郎くんが出てくるんですよ。で皆んなが歓迎してくれてる感じとかは嬉しかったですね。

ー確かに、新キャラ登場とおっしゃってましたけど、なかなかそんなこと、感じることないですからね。

矢部 ないですよね。そんな角度から自分を見ること。なんか新鮮な体験でした。

ー今回本を出されて、お父さんの反応はいかがでしたか?

矢部 僕、お父さんのダメなところいっぱい描いたんですけど、お父さん自体は、こんな理想のお父さんみたいに描かないでよって。

ーでも私も読んでいて、お父さんのダメな所っていう印象はあんまりなかったですけど。

矢部 本当ですか?笑

ー意地悪な感じまったくしなかったです。

矢部 何て言うか、ダメな所と言うか、なんかね、変な所っていうかユニークな所を。

ーお父様はこんなによく描いてくれてありがとうと。

矢部 言ってました。

ーお父様は今回逆パターンと言うか、面白かったんじゃないですか。どうですかね。

矢部 そうかもしれないですね。太郎がすごく成長したなーって思ったって言ってました。お父さんは変わってないなーって、お父さん自身も言ってました。

ーお父様もそう思ったんですね。写真アルバムとはまた違う、矢部家ならではのというか、贅沢な思い出の一冊、太郎ノートとか特にそうですよね。

矢部 そうですね。やっぱり面と向かって言えないけど、描くことだったら、言えること描けることがあったなと、ちょっと思ってます。

ー素敵ですね。矢部家、かっこいいですね。いいなー私も欲しかったな、ミラノート。私もキャラクターになりたかったな、羨ましいです。

矢部 あるかもしれないですよ。こっそり。

ー確認してみます!多分ないと思うんですけど。お話を伺ってると、矢部さんは漫画家になるべくして、なったという印象があるんですけども。

矢部 どうですかね〜。