友人が大切に乗っていたフルゴネットに夫婦そろって一目惚れし、「中津くんなら」と譲り受けた車です。ファッションや持ち物に統一感のあるおふたりらしく、自宅にもこだわりがぎっしり。車は中庭に入れてリビングから眺められるようになっており、フルゴネットはまさに家族のよう。
インタビューには元々の持ち主であるご友人も駆けつけてくださいました。撮影中、ふたりがフルゴネットの荷台に椅子を置いて座る様子を笑顔でうれしそうに見守る姿が印象的でした。「中津くんなら」と愛車を譲ったお気持ちもわかる気がします。
中津さんご夫妻の出会いは高校時代。スキーで一緒になり、お互いに一目惚れだったといいます。今でも「みきちゃん」「もときくん」と呼び合い、常にニコニコと優しい雰囲気。インタビュー全編を通じて、そんなふたりに大切にされているフルゴネットの幸せな姿が浮かび上がり、こちらまで幸せな気持ちになってきます。「このふたりに所有されるために、この車がつくられたんだ」と思えるほど完璧な組みあわせでした。
ミニカーがそのまま走っているような姿に一目惚れ
フルゴネットとはどんな風に出会ったんですか?
元希さん アレックスモールトンという自転車が趣味なんですが、そのつながりの友人がこのフルゴネットに乗ってらして、そこで出会ったという感じです。
じつはこの車、奥さんと同じ生まれ年なんですね。それで運命的なものを感じたのと、色と形。ミニカーがそのまま走っているみたいな雰囲気がすごく気に入りました。
実起さん いろんな所を開けたりしてみて、すべてがかわいかったので「いいな」と思ったんですが、その方がずっと大切に乗っていたので、「ま、ないだろうな・・・」と思っていたんです。
その運命的なフルゴネットを迎えることができたんですね!
元希さん 「中津くんなら譲るよ」と言ってもらえて。9月に出会って、11月に譲ってもらっちゃいました。
愛するフルゴネットのデザインと乗り心地
乗り心地はいかがですか?
元希さん どんぶらこ〜どんぶらこ、と船に乗っているような感じです。エンジンはパワフルではないので、坂道なんかは「おぉ頑張れ〜」って応援しながら一緒に乗っていますね。
色と形に一目惚れしたそうですが、とくにどんなところがお好きですか?
元希さん まず後ろの観音開きですね。開閉がとてもかわいらしいと思います。
実起さん 手でくるくるって回して前の風を入れるんですが、その開け閉めがオートじゃないところがすごく気に入っています。
夫婦共通の趣味を見つけて一緒に楽しむ
フルゴネットでどんなところに出かけていますか?
元希さん 岐阜県内の公園によく行きます。デイキャンプとか。椅子を持っていってコーヒーを飲んだり、くつろげる場所に行っています。
モールトンが2台載るので、すっと載せてサイクリングに行けるというのもこの車の楽しいところですね。
車も一緒に趣味を楽しんでおられるんですね。
実起さん いつも趣味を始めるきっかけは主人のほうなんです。私も初めは躊躇するんですけど、ついていったら自分も「あ、意外に楽しかった」って思って。結局いつも主人が趣味を増やしてくれている感じがします。
元希さん 趣味を共通にすると、道具を買うときに家内稟議が通りやすいというメリットがありますので(笑)、うまく趣味に引き込むというか、一緒に楽しんでいます。
中津 元希さん、あなたにとってシトロエンとは?
『こだわりが深いもの。
そして、こだわりが深いものは
良き縁をつなぐものだと思っています』