都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
165回目の放送となる今回は、素敵なゲスト回。長岡亮介の古くから知るご友人、ミュージシャンの山口玉三郎さんをお迎えしました。
5月、駆け抜けています
さて、5月も24日! 早い!
私は星野源さんのツアーも始まって忙しくやっております。
気付けば、この5月は色々ありますね〜。駆け抜けていますね。
お便りをここで行きましょう!
「最近は、メインストームとやらで荒れがちのお天気で体調もイマイチですが、なんとか頑張っています。長岡さんは、気圧とかで体調が悪くなったり、気分が落ち込んだりしますか? そんな時、音楽で気分を上げたりしますか? 何かおすすめがあったら教えてください」
そうですね〜。僕はそういうことはないの。
雨が降りそうだと頭が痛くなることとかあるじゃないですか。
ああいうのは大変そうだなと思っています。どうしてもそうなる方っているじゃないですか。薬をポンポン飲むのも、ちょっとなと思ったり。
どうですか? 頭が痛いときはCCRを聴くっていうのはどうですか?
CCRの“Born on the Bayou”という曲をぜひ聴いてください!
そうすると、頭痛と共になんとかやり過ごすみたいな! いいかもしれないです!
今夜もここ都内某所にあるFOURGONNETTEから小1時間お送りしていきます。
今日は私が古くから知る友人、先輩をお迎えしまして、マニアックなお話でもしてみようかなと思います。
お迎えするのは、ミュージシャンの山口玉三郎さん!
出会ったのは10代の頃。僕が尊敬しているギタリストでもありミュージシャンの方です。
山口玉三郎さんが、FOURGONNETTEへ
ようこそ!と玉三郎さんを迎えた長岡。
「ちょっと不思議な感じ、恥ずかしい」と長岡。
そんな言葉に玉三郎さんも「恥ずかしいね」と同調。
「玉さんは何の人なんですか?」と自己紹介をお願いすると、
「たまに亮ちゃんがOAで玉さんとか言ってるじゃない? 全国的に誰も知らないと思うんだよね。知っていても両手で数えるくらいだと思う。その玉さんが今日来ました」と玉三郎さん。
そんな玉三郎さんは、ギター、ピアノ、バンジョー……様々な楽器を弾かれるミュージシャン。ご自身で歌も歌い、そんなご自身のことを「総合司会」とおっしゃるそうです。
お二人の出会いは10代の頃。「チェロも弾くでしょ?」という長岡の質問に、
「持ってはいるけど、そこまで弾けないですね。音がすごく好きで!」と玉三郎さん。
「僕も持っているんですよ」と長岡が言うと、「マジか!」と驚いているご様子。
「今度チェロのデュオをやろうよ!」と玉三郎さんに提案されると、「いいですね!」と乗り気な長岡さんでした。
ここからトークは、どんどんマニアックに。
チェロを購入した理由や、玉三郎さんのルーツになっているような音楽のお話、マニアックなギター談義、愉快で素敵なお人柄の玉三郎さんのファンの方に対する姿勢などなど、とても濃い内容のトークをおふたりで繰り広げました。実際にルーツとなった音楽もOA。素敵なトークとグッドミュージックを堪能しました!
まだお聴きでない方は、タイムフリーでぜひ! ここでしか聴けない貴重なトークをお楽しみください。
今夜もありがとうございました。
今夜は、ゲストにミュージシャンの山口玉三郎さんをお迎えしました。
長岡の感想はというと、「お話全てが音楽に繋がっていたりして、そういう風に音を捉えることがすごく大事だといつも思わされる」とのこと。
素敵なトークをありがとうございました!
玉三郎さん、またFOURGONNETTEへ遊びに来てくださいね!
番組では引き続き、みなさんからのお便り、お待ちしています。番組を聴いて思ったこと、長岡さんへの質問、オススメのドライブコースや、シトロエンのある風景のお話など、メッセージはこの番組のサイトからお送りください。
それでは、来週の放送もお聴き逃しのないように。
また土曜の夜、都内某所にあるFOURGONNETTEでお会いしましょう。
オンエア楽曲
Born On the Bayou / Creedence Clearwater Revival
Across the Wide Missouri / Kingston Trio
影と踊るワルツ / 山口玉三郎
Lady Eleanor / Lindisfarne
How Mountain Girls Can Love / Stanley Brothers
本日のライナーノーツ
5月も4度目の土曜日を迎えました。5月は忙しい長岡さん、駆け抜けるように日々を過ごしている模様。そんな忙しない日々の中で、FOURGONNETTEはいつものように温かい雰囲気で我々を迎えてくれます。サインだらけの扉を開くと、すでに今日のゲストである山口玉三郎さんの姿が。スタッフと打ち合わせを進めています。少し時間が経つと、「お疲れ様です〜。ちょっと遅くなっちゃった、すみません」と長岡さんがFOURGONNETTEへ。
玉三郎さんの表情もにこやかに。「つい先日オファーされたんだよ〜」と悪戯な笑みを浮かべる玉三郎さんに、「ありがとうございます! でも、ここで玉さんに会うと変な感じがするね」と長岡さん。亮ちゃん、玉さんと呼び合うお二人は、とても仲が良さそう。先輩と後輩の枠を超越した雰囲気がこちらにも伝わってきます。
いつもの位置にお二人で座ると、まずは収録スタイルの説明。そして、小芝居のお願いをすると、「分かりました! よろしくお願いします!」と玉三郎さん。165回目の収録が間も無くスタートします。「ようこそ〜」と玉三郎さんを迎えると、お二人の小気味なトークが始まります。ご自身のことを「総合司会」と称する玉三郎さんは、何でも弾けるマルチミュージシャン。チェロのお話を皮切りに、どんどんミュージシャン・山口玉三郎の素顔に迫っていきます。幼少期のお話から、音楽の話へ。トークに花を咲かせるお二人。玉三郎さんのルーツミュージックを実際にヘッドフォンを通して聴きながら、歌詞を口ずさむ玉三郎さん。そんな姿に長岡さんも笑みを浮かべています。
音楽を聴きながら、雑談も楽しむお二人。「ところで亮ちゃん、俺のCDは聴いた?」、「え?! 聴いてないよ」、「なんで聴かないんだよ! じゃあ、あげるよ!」と楽しそうなお二人のトークはどんどんマニアックなお話に。お馴染みの島流しのお話も改めて聞くことができて嬉しそうな長岡さん。居合のお話から音楽の話へ繋がるトークは、とても深く感慨深いものでした。「命のやりとりとピッキングは似ているかもしれない」というお言葉にはエネルギーを感じました。
玉三郎さんの楽曲「影と踊るワルツ」を聴きながら、説明をしてくれている玉三郎さん。「5拍子なのにワルツなんだ」という言葉に「アルペジオがそうさせているのかな?」と長岡さん。聴き終えると、「玉さんって本当はこういう人なの? ゆったりした感じというか」と質問すると、「ええ?」と笑いながら答える玉三郎さん。お二人の世界の中で、楽しそうに会話するのがとても印象的でした。
長岡さんとのお話を楽しみたいのか、何度かヘッドフォンをつけ忘れてしまう玉三郎さんがとてもチャーミングで、「もう流れているの?」、「うん、結構いいところまで来ちゃってますよ」というコミュニケーションも何だか温かい。
ここでしか聞けない貴重なトークの数々は永久保存版ですね。
収録後は刀の話で盛り上がる玉三郎さん。写真を撮って、サインを書いて、玉三郎さんが颯爽とFOURGONNETTEを後にしました。
ということで、ここでミニ・インタビューです。
――収録お疲れ様でした。いかがでしたか?
少しぎこちない感じがありましたが……(笑)。こうやって話すと、改めて深いことをお話する方だなと思いました。たまにね、深すぎて分からないときもあるんですよね(笑)。あと、嘘みたいなことも言うからね、本当か嘘か分からないこともある。それが面白いんだよな〜。
――居合のお話もお寺の鐘のお話もそうですけど、経験したこと全てが人生に直結しているというか。
そうだね〜。玉さんは、ギターを教えたりするんですけど、弾き方よりもどういう姿勢で、どういう気持ちなのかをすごく大事にしていて、そういうことを実際に教えるときも言うんです。開いて閉じる、そうやって昔の人は弾いていたとおっしゃったり。でも、そんなことを僕は考えたことないんですよ。玉さんは、そういうフィジカルの部分をずっと見ているんでしょうね。音が出る前の過程をすごく大事にされているんですよね。
――それこそ、音楽は人から出るものということを大事にされている方ですよね。
そう! その通りです。
――印象に残っているお話はありましたか?
やっぱりお寺の鐘の話ですかね。なんで急にお寺の鐘のお話を?と思いましたけど、ギター弾くときだって、上から下に弾くとすれば、その前に下から上に手をやらないといけないわけですよね。玉さんが言ってたのはそういうことですよね。一連の動きがあって、その動きが美しければ音も美しくなる、そういうことなんだろうなと思いました。実際に玉さんの弾き姿を見ていると、そういう動きをしています。玉さんは濁らない。すごいです。
――玉三郎さんは、長岡さんの憧れのギタリストだった?
そう! ずっとすごいなと思ってます。他にもすごいなと思う先輩方はいるんだけど、玉さんのギターに関しては、練習しても出来ない感じがするんですよ。スキルというよりは、人の持っているものが滲み出ているからこそ、真似が出来ないんだと思う。そして玉さんはきちっと勉強もして成績もいいという背景もある、クラッシックやカントリー、ジャズ、そういうジャンルの幅の凄さもありますよね。
収録を振り返っていただきました。リスペクトしていることがとても伝わりましたね。
それでは、今回はこの辺りで。来週のライナーノーツもお楽しみに!
文:笹谷淳介