都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
167回目の放送となる今回は、素敵なゲストをお迎え。オーサカ=モノレールの中田亮さんとファンクについて語ります。
暑い夏に突入か……。
もう6月に入ってしまいました。
しばらく経ちますけども、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は、星野源ちゃんのツアーが始まりまして、各地を回り始めたところですけども。
暑くなるのが早いなと思いますが、きっとこの後も気温が上下しながら、暑い夏に入っていくんだろうなと思います。
ちょっと気が重かったりしますけどもね……。
さて、今夜も都内某所にあるFOURGONNETTEから小1時間お送りしていきます。
今日は素敵なゲストをお迎えしてお送りします!
その方とは、オーサカ=モノレールの中田亮さん!
ファンクバンド・オーサカ=モノレール!
先日開催されたフリーライブ「TOKYO M.A.P.S Nagaoka Ryosuke EDITION」にご出演していただきました! すごかったですね〜!
怒涛のファンク! 島津亜矢さんもゲストで出演していただきましたけども。
そんなオーサカ=モノレール、ボーカル・キーボードの中田さんに私、ファンクをご教示いただこうと思っております!
よく耳にするファンクですが、知っているようであまり知らない。
ファンクの沼に皆さんも一緒に浸かっていこうじゃありませんか!
それでは、オーサカ=モノレールの中田亮さん!
このあと早速登場していただきます!
オーサカ=モノレール・中田亮さんがFOURGONNETTEへ
「来てくださって、嬉しいです!」と中田さんを迎えた、長岡亮介。
先日開催された、「TOKYO M.A.P.S Nagaoka Ryosuke EDITION」をお二人で振り返りながら、「中田さんにファンクをガッツリ教わりたいな!」と長岡が提案すると、「あはは(笑)」と笑う中田さん。
オーサカ=モノレールの結成は1992年。中田さんが大学生の頃。
1968年〜72年のFUNKサウンドを現代に蘇らせるがバンドのコンセプト!
現在は、8人組と大所帯のバンドですが……、
「最初はもっと多かったです。20人以上いました」と当時を振り返る中田さん。
ジャズ研に所属していてトランペッターだった中田さんは、一番好きだったジェームス・ブラウンやレイ・チャールズ、そっちの音楽をしようと決意したのだとか。
「管楽器の人はたくさんいるけど、エレキベースやエレキギターの人はいない。そこに苦労しましたね。人数ばかり増えるけど、ベース弾ける奴がおらん(笑)」
そんなお話を聞きながら、「楽しそうですね!」と長岡。
軽快にトークを繰り広げるお二人。ここから話はどんどんマニアックに。
中田さんによる、ファンク講座が開演します。
音楽の歴史や背景、そしてファンク特有のリズムのお話。
実際に中田さんが紹介したファンクの曲とともにお送りしたマニアックな夜。
聞けば聞くほど奥が深い、ファンクの世界、まだお聴きでない方はぜひタイムフリーで。
今夜はオーサカ=モノレール・中田亮さんをお迎えしました。
長岡亮介の感想はというと……。
「エネルギーに満ち溢れた方、楽しかったですね!ビートのこと、バックグラウンドのこと、わかりやすく博学だなと。まだまだファンクのフィールドも広いでしょうからもう少しお話を聞きたいなとも思いました」とのこと。
中田さんのバンド、オーサカ=モノレールの今後のご予定は、
7/31(木) アヤ・シマヅ with オーサカ=モノレール
会場は、LINE CUBE SHIBUYAにて、18時開演です。
気になった方は、ぜひ遊びにいってみてくださいね。
中田さん、ありがとうございました! また遊びに来てください!
番組では、引き続きみなさんからのお便り、お待ちしています。
番組を聴いて思ったこと、長岡亮介への質問、オススメのドライブコース、シトロエンのある風景のお話などなどメッセージはこの番組のサイトからお送りください。
それでは、来週の放送もお楽しみに!
オンエア楽曲
Come Over Here / James Brown & The Famous Flames
(She’s a) Riptide / オーサカ=モノレール
Papa’s Got A Brand New Bag (Pt. 1) / James Brown
Dap Walk / Ernie and The Top Notes Inc.
Give up the Funk (Tear the Roof Off the Sucker) / Parliament
Hip Bag ’67 (Live) / James Brown
本日のライナーノーツ
夏のような天気が続く、6月。皆さんいかがお過ごしでしょうか。年々、夏が来るのが早くなっている気もしますが、今夜のFOURGONNETTEはいつものようにまったりと……、いや今夜はそんな暑い日よりも熱い夜になるかもしれません。素敵なゲストをお迎えする夜、お相手は、オーサカ=モノレールの中田亮さん! 先日開催された「TOKYO M.A.P.S Nagaoka Ryosuke EDITION」にて、熱いステージを繰り広げてくださった中田さんが、FOURGONNETTEに遊びに来てくださいました!
長岡亮介と何を話すのか、それももちろんファンク! 今夜はFOURGONNETTEらしくマニアックな夜、リスナーの方全員をファンクの沼に誘います。着々と収録の準備が進む、FOURGONNETTE。扉が開くと、中田さんが「こんばんは!」とエネルギッシュに登場。「ご無沙汰してます〜」と挨拶もそこそこに、トークのギアを上げる中田さん。
「J-WAVEには何度も出たことがあるんですよ〜!」という中田さんのひと言から、打ち合わせ中、ラジオのお話で盛り上がるお二人。J-WAVEでかつて放送されていた『SOUL TRAIN』の話題を肴に「あの頃は〜」なんて昔話に花を咲かせています。
そうこうしていると、収録の準備が整いました。恒例の小芝居のお願いをする長岡さん。
「さんまのまんま的な感じですか?! OKです!」と中田さんもスタンバイ。
ガチャと扉が開き、「ようこそ〜」と長岡さんがお迎えすると、中田さんの「ここは長岡さんの家?」と大きな声がFOURGONNETTEに響き渡ります。「こんな大きな声で入ってきた人は初めて(笑)」と長岡さんは笑みをこぼしながら、167回目の素敵なゲスト回は幕を開けました。
「中田さんにファンクをガッツリ教わりたいな!」と始まった今夜のFOURGONNETTE。まずは中田さんの音楽遍歴に触れつつ、トークはどんどんマニアックな展開に。
「ファンクには二つのポイントがあって」とアカデミックかつパッション多めでファンクについて語る中田さん。長岡さんはそんな中田さんのお話に「なるほど!」と頷きます。実際にヘッドフォンを装着し、オススメのファンクミュージックを聴いてる最中も止まることを知らない中田さんのファンク談義。「ええでしょう〜?」とニコニコと長岡さんへ語りかける中田さんの姿。本当に音楽が、ファンクが大好きな方なんだなとこちらから見ていても伝わります。
普段何気なく聴いているファンクミュージックですが、中田さんの解説とともに聴くと新たな発見があります。リズムのお話、そしてファンクが生まれた時のこと、歴史的な背景も合わせて説明してくださる、中田さんはとても博学。そんな貴重なトークを聴けるなんて、やはりFOURGONNETTEはマニアックで最高だなと……。
あっという間に時間は流れ、中田さんによるファンク講義は、幕を閉じ。
収録後は、いつものように記念撮影。撮影中もファンクの話は尽きることなく、お二人は楽しそうに会話を続けています。
「最後にサインを!」とペンを渡された、中田さん。
FOURGONNETTEの扉にダイナミックにサインを記し、颯爽とFOURGONNETTEを後にしたのでした。帰り際、エレベーターに乗るまで続いたファンクトーク、まだまだファンクのお話が聞けそうな気配に、長岡さんは「また来てほしいな〜」とひと言。そしてサインに目を移し、「人柄とサインのサイズは比例するのかもね。大きなサインを書いてくれてるね」とスタッフと談笑していました。
ここで、ミニ・インタビューです。
――収録お疲れ様でした。いかがでしたか?
いやあ〜、あれだけ真っ当に往年のファンクをやっている方ですからね。音楽のみならず文化、時代も踏まえて中田さんはファンクをやっているんだなと思いました。踏まえた上のファンク。音楽がカッコいいからという理由だけではない部分がありましたね。
――時代も含めて音楽を好きになる、音楽をやるってあまりない感覚でもあるような気がします。
そうですよね。音楽って上積みにあるものが混ざって新しい音楽が生まれていくと思うんですよね。もちろんファンクもそうなんですけど、中田さんのお話を聞いて思ったことは、当時起こったセンセーショナルな出来事であったり、自分が受けた衝撃を体現していくことの大事さ。そういったものを形にしてくれた先人たちがいたからこそ、今の音楽は存在しているなと。
――印象に残ったお話は?
中田さんのジョージ・クリントンのモノマネ?も面白かったですけど(笑)。“Papa’s Got A Brand New Bag”のイントロのバーって音が当時は新しかったんだと思うと言われた時に、そうかあ!と思いました。バーっと音を鳴らすのは簡単なことじゃないですか。本当だったら、もっとスウィングしていたりする時代だったりするのかなと思ったりして、面白いお話だなと思いました。
――個人的には、ファンクが生まれた60年代が激動というけど、今の時代の方が何倍も激動、ただ音楽は生まれていないという言葉にとても考えさせられるというか…。
そうだね。我々が知らないだけで新しい音楽は生まれ続けているんだと思うけど、今の世の中は速いから、肉体がきちっとあるものが生まれる時間がないのかもしれないよね。全てが速いから。
――消費されるスピードだって、速い。
そうそう! だから熟成されていく時間がないのかも。中田さんのあの発言は、そういう部分に対してのことなのかもと思いました。SNSのタイムラインみたいなもんで、根付かないのかもしれないよね。
――中田さんにしか見ていない景色があるんだろうなとお話を聞いていて思いました。
確かにそうだね。あれだけあの年代のことを追求している人からしたら、きっと違うものが見えているでしょうね。
――かなり面白い回でした。講義を受けている感覚もありましたし。
お話が上手ですよね! 盛り上がりすぎて、どこに着地するかなと思ったりもしてたけど、スッと本筋に戻るし、気を遣っていただいていたのかもしれないですね(笑)。リズムの説明もとても分かりやすかったですね。言葉で言われるよりもああやってサウンドで言ってくれた方が分かりやすいよね。
それでは、今回はこの辺りで。
来週のライナーノーツもお楽しみに!
文:笹谷淳介