
都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
187回目の放送となる今回も素敵なゲストをお迎え。日本のカントリー界のレジェンド、チャーリー永谷さんをお迎えしました。
今夜も素敵なゲスト回をお届け!
さて、今夜のFOURGONNETTEは素敵なゲストをお迎えします!
その方とは、チャーリー永谷さん!
日本のカントリー界のレジェンド、チャーリー永谷さんですけども。
日本のカントリーを60年以上引っ張ってこられたお方です。
先々週、番組でもチャーリーさんの話を少ししたんですけども……、ここでお便りを1通。
「チャーリー永谷さんのお話が聴こえてきてびっくり! 福岡に住んでおりますので、熊本・阿蘇のカントリーゴールドは3度行ったことがあります。海外からもカントリーシンガー、ブルーグラスバンドなどがやってきたり、ハットにジーンズ姿の皆さんがラインダンスをしたり、本当に心地よいフェスです。チャーリーさんのお店には行ったことがないので、ぜひ行ってみたいです!」
なるほど! GOOD TIME CHARLIEに今すぐ行ってください!
さということで、このあとチャーリー永谷さんに登場していただきます!
それでは皆さん、今夜も最後までゆるりとお付き合いください。
チャーリー永谷さんがFOURGONNETTEへ
「ようこそ!」とチャーリーさんをFOURGONNETTEに迎えた長岡亮介。
「招いていただいて、大変ありがたく思っております」とチャーリーさん。
先日、赤坂カントリーハウスの50周年記念パーティーにゲスト出演したおふたり。
楽屋で、「FOURGONNETTEのリスナーがチャーリーさんのお店に来た」というお話をしたのだとか。
そんなチャーリーさんは、熊本でGOOD TIME CHARLIEというお店を1976年から営んでいて、1936年生まれの89歳。
「やばいです(笑)」とチャーリーさん。
まずは、1曲ということでチャーリーさんが選曲したのは……。
「僕は、ハンク・トンプソンに憧れてカントリーの世界に入りましたので、できればハンク・トンプソンのナンバーがいいですね! 僕の大好きな、“The Wild Side of Life”でお願いします」
チャーリーさんの憧れのハンク・トンプソン。
「岩国の基地で演奏をしていたんですけど、その時、この曲がよくかかっていた。いちばん最初に覚えた曲なんです。今年の『グランド・オール・オプリ』の30回目の出演の時に、観客の皆さんに意味を説明しまして、そして歌いました。あれほどのスタンディングオベーションをいただいたのは、初めてです! 涙が出ました」
『グランド・オール・オプリ』とは…?
「1925年から始まった、イベントであり建物の名前。今年で100周年を迎えます。僕は30回そこに立っています」
チャーリーさんとカントリー
東京の大学に通っていたチャーリーさんは冬休みで帰省。
20歳の誕生日を熊本で過ごされました。そんな時、先輩たちからプレゼントされたのは、音楽のプレゼント。
「1曲目を聴いた時、こんないい音楽がアメリカにはあるんだと思いました。スウィングジャズの時代でしたから、そればかり聴いていましたので、カントリーを初めて聴いた僕にはビビッと来たんです。これをやりたいと思った。バンマスの方に『ボーカルを探しているから、ぜひ一緒にやりませんか?』と。そこから岩国の基地へ一緒に行ったんです」
好きな音楽に出会い、大学も辞めたチャーリーさん。
ここから、チャーリーさんのカントリーライフは始まったのでした。
ここでしか聞くことができない、貴重なお話の数々。
長岡亮介もチャーリーさんのお話に聞き入っているご様子。
このトークはぜひ、あなたの耳でお聴きいただければと思います。
カントリーの世界にどっぷりハマったチャーリーさんは…、
1989年、日本の草分け的カントリー音楽のフェスティバル「カントリーゴールド」を立ち上げ。
画期的なこの大イベント、大変なことも多数だったとお話されます。
日本やアメリカの有名アーティストを招き、第31回まで開催されました。
1999年には当時のクリントン大統領から招待され
ホワイトハウスで演奏されました。
当時の日本の首相、小渕総理大臣も一緒に招待されたこと、
ヒラリーさんからお手紙が届いたことなどなど……、
今夜は、当時のお話をいろいろとお聞きしました。
夜もいい時間になってきました。
今夜はチャーリー永谷さんをお迎えしました。
長岡の感想は、
「カントリーという音楽に取り憑かれているというか、おぼしめしのようなものがあったんだろうなと思います。一生それに捧げるような方だろうなと。そして、いろいろと障害があるかもしれないけれどそこに挑んでいく、そういったスタンスが今のチャーリーさんを作ったんだろうな」と。
今も続くチャーリーさんのお店「GOOD TIME CHARLIE」。 どんなことがあっても開店する。それを胸に営んでいらっしゃいます。 ぜひみなさんも訪れてみてください。
番組では引き続きみなさんからのお便り、お待ちしています。
来週はじっくり紹介できそうですので、ぜひお待ちしています。
番組を聴いて思ったこと、長岡亮介への質問、秋のお出かけ話、シトロエンのある風景などなど、この番組のサイトからお送りください。
現在プレゼント中の番組の冊子「フルゴネット・パピエ〜Autumn 2025」をご希望の方は「秋パピエ希望」と添えてお送りください。
現在、全国のシトロエンのお店でも配布していますので、
もちろん直接足を運んでもらえると、とってもうれしいです。
それでは、また来週土曜の夜に!
都内某所にあるFOURGONNETTEでお会いしましょう。
オンエア楽曲
Peach Pickin’ Time In Georgia / Jimmie Rodgers
The Wild Side of Life / Hank Thompson
Long Sermon / Brad Paisley
My Woman, My Woman, My Wife / Marty Robbins
本日のライナーノーツ
10月も最後の土曜日、ようやく秋が訪れ、食もさまざまなアクティビティーも楽しめる季節になりましたね。さて、今宵のFOURGONNETTEも素敵なゲストをお迎えします。その方とは、日本のカントリー界のレジェンド、チャーリー永谷さん!
チャーリー永谷さんは、日本のカントリーを60年以上引っ張ってこられたお方で現在89歳! 1976年から営むGOOD TIME CHARLIEというお店の店主であり、日本の草分け的カントリー音楽のフェスティバル「カントリーゴールド」を立ち上げられました。今宵はそんなチャーリーさんとカントリー談義に花を咲かせますが……。まだFOURGONNETTEには、長岡さんの姿がありません。
すでに到着したチャーリーさんと打ち合わせ兼談笑を楽しむスタッフ。歴史を振り返るお話はすでに面白い…! ここに長岡さんが加わることでどんな化学反応が起きるのか、今からすごく楽しみですが、「長岡、少々遅れます」とFOURGONNETTEのボスがひと言。そこから数十分経ったでしょうか…
ガチャっ!
「すみません!! 遅れました!! 寝坊しちゃいました…!」と長岡さんがFOURGONNETTEへIN。
この日の収録は、イレギュラー。午前中からのスタートでした。
「チャーリーさん、ごめんさない!」と謝ると、「大丈夫ですよ〜」と優しいチャーリーさん。被っていたキャップを脱ぐと、寝癖姿の長岡さん。急いで来られたのが、伝わります。
長岡さんを交えて打ち合わせを済ませると、収録はスタートしました。
チャーリーさんの人生に寄り添いながら、さまざまなお話に耳を傾ける長岡さん。
語られるお話に出てくる著名人の数々に「うわあ! すごいなあ!」と何度も声を上げながら、チャーリーさんのトークを楽しみます。
「喋り出すと止まらない人だから、きっとたくさんお話が聞けると思うよ。楽しみだね!」と以前チャーリーさんについて話していた長岡さん。
今宵はチャーリーさんの独壇場でしょうか、素敵なトークの数々がFOURGONNETTEを彩ります。
カントリーという音楽で切り開いた、チャーリーさんの人生譚。89歳とは思えないほど元気なのは、きっとカントリーミュージックが隣にあるからなのでしょう。
「チャーリーさんは、カントリーファイター」と長岡さん。本当にその通り。本当に素晴らしいお話の数々を聞くことができました。
収録後は、いつものように記念撮影。
「チャーリー」の掛け声で、チャーリーポーズで写真をパシャリ。
「ありがとうございました」と丁寧に挨拶をして、チャーリーさんは熊本へと出発されたのでした。
ここで、ミニ・インタビューです。
――収録お疲れ様でした!
チャーリーさんはお店でお話すると、話が無限に広がるんですよ(笑)。だから、今日もどうなるのかな?と思っていたんですけど、いい感じにお話をまとめてくださって(笑)。本当に楽しい収録になりました! 流石ですよ、スマートな方です。
――貴重なお話の数々でした。
これは文字にしてほしいなと思うんですけど、チャーリーさんは米軍キャンプを回っていて、米軍の方々はカントリー好きが多かった。だからチャーリーさんはいつもアンコールをもらうことが多かったので、トリをやらされることが多かったんですって。もちろんカントリーではないジャンルの音楽も基地ではやっていて、売り出し中のアーティストも来る中で、当時はプラターズやザ・スプリームスとか、名だたるアーティストを差し置いてトリをやるって、すごくないですか!? ダイアナ・ロスと対バンしてるんですよ(笑)。そんなこと言ったらもっといろんな人と対バンをしているんでしょうけど、50年代からずっとやられているんだもんな〜。すごいよ!
――時代の生き証人というか。
そう! だからね、お店で話していると登場人物がすごいんですよ! 今回の放送でもアメリカの大統領、日本の総理大臣が出てきたけどね(笑)。だからぜひリスナーの皆さんには、お店でチャーリーさんとお話していただきたい。FOURGONNETTEがその導入を作れたのが嬉しかったです。
――音楽で全てを切り開いた方。カントリーとの出会いがチャーリーさんにとってセンセーショナルな出来事だったんですよね。大学も辞めちゃうくらいの!
そうだね〜。本当に真っ直ぐここまで来たんだろうなと思います。大変だったと思うんですよ、楽譜も音源もない中で、口述で「こうやってくれ、こうやってくれ」とバンドをやっていたはずですから。あとは、ウッドベースをどう積むのかという話も面白いのでぜひ聴いてほしいですね(笑)。
非常に楽しそうに収録を振り返る長岡さん。
今宵の収録もFOURGONNETTEらしい温かい時間が流れていました。
以上、ミニ・インタビューでした。
来週のライナーノーツもお楽しみに!
文:笹谷淳介




 
 


