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長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

神出鬼没の音楽家。ギタリストとしての活動の他にもプロデュース、楽曲提供など活動は多岐にわたる。「ペトロールズ」の歌とギター担当。

フルゴネットとは

フランス語でライトバンという意味。たっぷりいろいろ積み込むことができる、荷室を持ったクルマのこと。シトロエンでは2CV をベースに、2CV FOURGONNETTEが有名で、多くの人々の生活に彩を加えました。

NAGAOKA RYOSUKE

3月18日OA

51回目の放送となる今回は、楽器・バンジョーを紐解く。長岡亮介が尊敬するバンジョー奏者、片岡邦明さんをお迎えしました。

都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
51回目の放送となる今回は、楽器・バンジョーを紐解く。長岡亮介が尊敬するバンジョー奏者、片岡邦明さんをお迎えしました。

夜でも春めいてきましたね

3月も早いもので中旬、夜でも春めいてきた季節に長岡は「夜遊びしたくなる感じ、いい感じですね」とひと言。そこに付け加えて、「花粉以外は……」と。

ペトロールズは現在ツアー中。
“Petrolz is in the air – spring again – ”。
19日(日)は3箇所目の福岡・Zepp Fukuoka
福岡といえば、前回のツアーでは台風で延期。空港でやけ酒した思い出がありますとのこと。

ツアースケジュールは以下の通りです。

3月26日(日) 北海道 Zepp Sapporo
4月02日(日) 大阪 Zepp Namba
4月09日(日) 愛知 Zepp Nagoya
4月16日(日) 神奈川 KT Zepp Yokohama<SOLD OUT>
4月23日(日) 宮城 仙台PIT
[追加公演]
5月14日(日) 東京 Zepp Shinjuku(TOKYO)

そして今夜は素敵なゲストをお招きします。
その方とは、バンジョー奏者の片岡邦明さん!
一般の方でございます。長岡のお父様とバンドを組まれていた、長岡亮介を幼少期から知るお方! どんなトークになるのか乞うご期待です。

本日の1曲目はツアー会場にて、販売される新曲。
ペトロールズ/「NO」

長岡亮介が尊敬するバンジョー奏者、片岡邦明さん

本日のゲスト、片岡さんは先述した通り、長岡のお父様とブルーグラスのバンドを組まれていた方。30年以上一緒に遊んでいましたとのこと。
幼少時代の長岡を知っているということもあり、トークは長岡の子供の頃のお話までさかのぼる一幕も!

そして今回番組でフォーカスする楽器は、バンジョー。
片岡さんが初めてバンジョーを買ったのは、銀座の山野楽器。
最初は、チューニングするということも知らず、ギターなども弾いたことがない状態。
手探りでやってみたそうです。

そんな片岡さんは団塊の世代。
この世代でバンドをやるというのは珍しかったそう。

思い出の儀式

昔、「片岡さんのお店に集まってギターを開封する儀式」というのがあったそう。
当時は、片岡さんが個人輸入していたそうで、発注するときの英語が分からなかったそうです。

そんな儀式で開封した、51年マーチンのギター。
これは長岡がお父様から受け継ぎ、現在は長岡が弾くギター。
当時のことを片岡さんは、開封した時は言葉も出ないほど……。
「きったねーなー」となったそうですが、音はよかったとのこと。

いまもなお、親から子に受け継がれているギターって、なんだかとてもいいですよね。

貴重なお話とたくさんのレコード

今夜は、バンジョー奏者の片岡邦明さんをお迎えしました!
長岡の感想は、「久しぶりに会いましたが、若い、声がいい」と!

片岡さん、6月ごろに銀座ロッキートップにてライブを開催予定とのこと!
みなさま、ぜひ。

そして、今回は片岡さんがたくさんレコードをお持ちくださりました!
今夜はお持ちいただいたレコードから選曲していただきました。

春めいた夜、セッションが始まる

収録を終えると、片岡さんがバンジョーを取り出します。
すると長岡もすかさずギターを持ち出します。

1930年のバンジョーと1951年のマーチン。
素敵な音色にライブバーのような雰囲気が生まれます。

何よりお2人とも楽しそう!
とても素敵な夜になりました!

片岡さん、本日はありがとうございました!

オンエア楽曲

NO / ペトロールズ
Foggy Mountain Breakdown / Flatt & Scruggs
Ashes of Love / Don Reno
Wheels Up (feat. Molly Tuttle & Sierra Hull) / Bela Fleck
Pig In A Pen / Old & In the Way
サプライズ演奏セッション

グーグルマップ

本日のライナーノーツ

気温も温かくなり、桜の蕾も徐々に開いてきた今日この頃。まさにspring againな季節ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ツアーも東京・広島と終わり、明日19日は福岡公演。行かれた方はぜひ、感想をFOURGONNETTEまでお願いいたしますね。今夜の収録は素敵なゲスト回。長岡亮介が尊敬するバンジョー奏者、片岡邦明さんをお迎えします。

FOURGONNETTEの扉を開くと、すでに片岡さんの姿が。長岡と談笑しています。
「緊張しているから、来る前に一杯ひっかけてから来ようかと思ったくらいだよ」と片岡さん。長岡は「そう言うと思って僕も今日は車で来るのやめたのに(笑)」と微笑みながら片岡さんとお話。「いやあ、バンジョーが重すぎてさ」とバンジョーの重さを理由に緊張消しの一杯を諦めたと。実際にバンジョーを持たせていただきましたが、これが本当に重い……。鉄の塊のような重量感にスタッフ一同、驚きました。

緊張しているとおっしゃっていた片岡さんですが、気さくにスタッフともお話してくれ、バンジョーのケースには長岡亮介のお父様が描いたイラストのステッカーが貼ってあるんだよと教えてくれました。このステッカーがまた可愛い。スタッフとも談笑する片岡さんの姿を見ながら、ニコニコしている長岡。まったりした雰囲気で今夜の収録はスタートしました。

収録中は、バンジョーのお話はもちろん、長岡の幼少時代のお話、そして片岡さんの出題するバンジョークイズなどで盛り上がり、「まさかクイズを出されるとは!」と口を押さえながら笑う長岡。そして今夜は片岡さんがたくさんのレコードを持参してくれたので、選曲はそのレコードから。実際にレコードに針を落とし、聴きながら、長岡は「この人がオリジナルだったんだ」、「それは知らなかったよ」など新しい発見がたくさんあったようですごく楽しそう。

あっという間に小1時間の収録を終え、長岡が「じゃあ、バンジョー弾いてくださいよ」とひと言。嫌そうな顔をする片岡さん…(笑)。「すごく嫌そうな顔をしていますね、でも俺もギター持ってきたんだよ」と51年製のマーチンを取り出します。

「手が動くようになるまで待ってね」とバンジョーを弾き始める片岡さん。アンプなど何も通していないのにとても大きな音が出るバンジョーに驚くスタッフ一同。

即興のセッションはぜひタイムフリーなどでお聴きくださいね! お二人の仲が音に反映された素敵な音色。とても素晴らしい夜になりました。

――今日の収録の感想を教えてください。

片岡さんが緊張していて面白かったですね(笑)。でもこんなに長くお話したのはすごく久しぶりだったから、嬉しかったな。

――お話をされていて、忘れていた過去のことであったりバンジョーについてだったりと、新しい発見や再発見もあったのかなと。

そうだね。今日はレコードもたくさん持ってきていただいたけど、ブルーグラスの曲じゃないと思っていたものがブルーグラスだったり、そういうのがたくさんあるんだよね。本当はこの人のオリジナルだったんだ、みたいなね。それが面白いんですよね。1つの曲をいろんなアーティストが演奏して、その人の色が出るみたいなね。

――お話していて、片岡さんとの思い出を思い出されたりは?

ギターを教わったような気がするな〜って。多分Cの押さえ方とかを教えてくれたような気がする。あとはアンティークショップに一緒に行ったことも今、思い出した! 

――とても近い関係性ですよね。

そうだね、割とね! ウチの父がバンドのバンジョーだったからね。そのバンドのボーカルの方の家にもよく行ってましたね。のちに、そのボーカルの方とバンドを組むことになるんだよね(笑)。

――不思議な感覚ですよね。幼少期から知ってる方と番組でお話するって。

そうそう(笑)。すごく面白いよね。でもさ、この感じがリスナーにどう伝わるかだよね? 

――確かに(笑)。セッションもされましたが、いかがですか?

緊張してたね、片岡さん(笑)。でも、その心模様が出る感じがいいんですよ。リスナーには、人から出る音を感じてほしいなって思います。

心模様が音に伝わる、あの感じ。ぜひセッションを聴いてリスナーの皆さんも感じ取ってくださいね! それでは、今回はこの辺りで。来週もお楽しみに!

文:笹谷淳介