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クルマ担当の私が読んでくださいと渡されたのが今回ご紹介する「ポポ先生がんばる」 少女漫画で私でよいものか?とは疑問を持ちつつ、読んでみます。

クルマ担当の私が読んでくださいと渡されたのが今回ご紹介する「ポポ先生がんばる」 少女漫画で私でよいものか?とは疑問を持ちつつ、読んでみます。

表紙にシトロエン2CVがあって、「タンポポみたいだから、ポポ先生と名付けられた新米獣医の風太くんが北海道の広大な自然と人々のあたたかいふれあいの中でがんばります。」
とあり、まずはページを開くと就職にむけて、なかなかうまくいかない日々を過ごしていた「一文字風太」そこに1通の手紙が届きます。
なんと北海道の甘栗村にある動物病院から。
彼は希望を持って、病院がある北海道に向かいます。
(2CVで北海道を走っているのですが、東京から北海道であればなかなかすごいなと思ってしまいました。)

北海道に着いて、すぐに逆子の出産や居候先の娘さんをあばれ馬から守ったり東京からの学友が突撃してきて、突然帰ったり居候の娘さんに好意をもたれ(で、そんな娘さんに好意を寄せている人も当然おりちょいちょいと物語に顔をだします。)
ポポ先生は、水浴びして偶然会った農場の娘さんに気持ちがゆらぐと仕事に恋愛にどたばたな毎日を過ごしつつ、甘栗村の生活になじんできたポポ先生。

しかし、気持ちを寄せている彼女には帰りを待つ婚約者がいることが分かり自暴自棄になりつつありました。
しかしそんなある日、彼は彼女にとって家族同然の馬を守ります。
馬を守ったことから彼女との距離も縮まったその時、婚約者が見つかったかもと連絡があり彼女は探しにいき、そして、彼は帰りをじっと待ちます。
しかし帰らない彼女を探して、見つけます。
婚約者がもうこの世にいないことが分かった彼女と彼女に寄り添っていくポポ先生
これからの二人は・・・と続きが楽しみになる所で終わります。

読み終わるとこんな仕事の日々を過ごしてみたかったと、懐かしい気持ちでいっぱいとなりつつ社会に出て、働き始めた時に持っていたかもと(そんな私は社会に出て、20何年)忘れていた甘酸っぱい感情を思い出しました。
たんぽぽのような先生からポポ先生
そんなポポ先生の愛車はシトロエン2CVクルマも愛車も愛され感満載です。

シトロエン2CV

これが他のクルマだったら、BX?などなどイメージするのもののこの物語にはやはり2CVが合う。やはりクルマは合う風景というのはあります。
ただ、今でも思うのが2CVで完全な雪道は走れるものでしょうか。

代官山 蔦屋書店 クルマ・バイクコンシェルジュ

清野 龍太(せいの・りゅうた)

中学生の時に見たランチア・デルタ・インテグラーレに魅せられてクルマ好きとなる。
クルマとバイクの専門書店であるリンドバーグに入社しバイクも好きの対象となり、代官山 蔦屋書店のクルマ・バイクコンシェルジュとなってからはモーニングクルーズを始めとして幅広くクルマとバイクのあるライフスタイルを提案し続けている。1978年生まれ。

イラスト:Naho Ogawa
撮影:清水 祐生