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長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

神出鬼没の音楽家。ギタリストとしての活動の他にもプロデュース、楽曲提供など活動は多岐にわたる。「ペトロールズ」の歌とギター担当。

フルゴネットとは

フランス語でライトバンという意味。たっぷりいろいろ積み込むことができる、荷室を持ったクルマのこと。シトロエンでは2CV をベースに、2CV FOURGONNETTEが有名で、多くの人々の生活に彩を加えました。

NAGAOKA RYOSUKE

8月13日OA

20回目の放送となる今回は、ゲストに小袋成彬さんをお迎えし、音楽談義に花を咲かせました。


都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
20回目の放送となる今回は、ゲストに小袋成彬さんをお迎えし、音楽談義に花を咲かせました。

約1年半ぶりの再会!

長岡と小袋さんはこの日が約1年ぶりの再会。早速長岡は、「どうですか、日本は?」という質問。すると小袋さんは「飯がうまいっす!」と即答。普段はロンドンに拠点を置く小袋さん。やはり日本食の美味しさには感動するようです。

そんな小袋さんは先日まで、“Nariaki Obukuro with Melodies International Japan Tour”を行なっていました。そのタイミングだったので、ここ、都内某所「FOURGONNETTE」に遊びにきて頂けたんですよね。

というわけでまずは1曲、
小袋さんのアルバム『Strides』から、

「Butter / 小袋成彬」がOAされました。

音楽をするならロンドン、でもご飯は……。

ロンドンに住まわれて、3年が経つ小袋さん。日本の方がご飯は美味しいけれど、音楽はロンドンの方がいいということで、かなりせめぎ合っているのだとか。

ロンドンにはアフリカやスペイン、色んなバックグラウンドを持った人いて、その中で自分は日本にルーツがある音楽家。誰にでも響く音楽を作ろうと日々試行錯誤しているようです。

長岡は、「これからも日本語で歌を歌っていくんですか?」と質問。
すると小袋さんは、「そうですね」と日本語で音楽をやりたいという思いも告白しました。

そして長岡もロンドンに住んでいた経験があることを告白。
「20年も前だけど」と前置きしながら、当時、「日本語は海外の人から見ると興味深い」と言われたことがあると話します。

すると小袋さんは2019年の年越しパーティーにみんなで集まっていた時、黒人の男の子が「俺ペトロールズ好きなんだよ!でもSpotifyでは聴けないんだよ!」と言っていたと長岡に報告!

「「雨」が好きなんだけどSpotifyの「雨」は違うヴァージョンだから〜」と言われたとも話し、小袋さんは少し誇らしくなったのだとか。

そのエピソードを聞き、長岡も嬉しそうに「素晴らしいですね」と一言。

そしてここでもう1曲。小袋さん選曲の

「Blood of an American / Bobby Wright」がOAされました。

無名の方だけどベースラインと歌の構成が素晴らしいとのことなので、そこに注目して聴いてみてくださいね!

次のライブではもっとパワーアップしたい

まだまだ続く、2人の音楽トーク。久々の日本でのライブが刺激になった小袋さんは、最近、創作意欲が沸々と湧いているのだとか。

次のライブではもっとパワーアップしたいと話す小袋さんに、長岡は「この感じだとするな(笑)」と彼の今後に期待している模様。

そのほかにも「ソロパートというのは、ストーリーを語るもの」という、小袋さんの印象的なエピソードも飛び出した今夜のOA。

最後は、小袋さんが最近衝撃を受けたと話す、

「Programmed for Love / Roy Ayers」がOAされました。

フランクな人柄が彼の特徴

小袋成彬さんとの音楽トーク、非常に有意義な時間でしたね。

長岡は小袋さんについて

「いつ会ってもフランクな感じ。音楽を一緒に作る人はそういうところも惹かれるんだろうなあ」と。

「小袋さんのご活躍、ぜひみなさん見ていてください!」と最後に話し、今夜の放送も無事、幕を閉じました。

番組では引き続き、皆さまからのお便りをお待ちしております。
今夜の感想など、どしどしお送りくださいね!

それでは、来週もお楽しみに!

オンエア楽曲

Moonlight / Theo Parrish
Butter / 小袋成彬
Blood of an American / Bobby Wright
Programmed for Love /Roy Ayers

本日のライナーノーツ

ひとり語りもいいけれど、FOURGONNETTEにゲストを招いて長岡との貴重なトークを聞くことも好きなリスナーも多いのではないでしょうか。今回は新進気鋭の音楽家である小袋成彬さんが、FOURGONNETTEに登場する。小袋さんといえば約3年半ぶりのジャパンツアー“Nariaki Obukuro with Melodies International Japan Tour”を終えたばかり。そのタイミングとFOURGONNETTEの収録が重なり、今回ゲストとして招くことができた。

扉が開く。小袋さんが都内某所「FOURGONNETTE」に登場した。久々の再会の2人はまず握手をして、再会を喜ぶ。そこからはたわいもない雑談。どこか長岡も嬉しそう。表情はいつもに増して穏やかだ。

軽く打ち合わせを終えると、いつものように収録がスタートする。

「22時からの放送だから、夜のテンションでね!」と長岡。
「分かりました!」と小袋さん。

まずは、久々の日本についてのお話。「日本は飯が美味いっす!!」と小袋さんが話すと、「そうだよね(笑)」と長岡も同調。

今回の収録は、小袋さんが3曲セレクトしてくれた楽曲がOAされるようだ。
まずは、自身の楽曲である「Butter」を選曲。

2人でヘッドフォンをつけて、実際に曲を聴く。ノリノリの小袋さんと指でビートを刻む長岡亮介。時折、歌を口ずさむ小袋さん。そんな微笑ましい状況をスタッフ一同見守っている。

「ニッチな曲だよね。可愛い!」と長岡が小袋さんの曲を評価する。
その言葉に嬉しそうな小袋さん。聴き終わると、「イェーイ! 素晴らしい!」と長岡。

そして、「2人で楽しんでるけど、スタッフさんには音も聴こえてないもんね(笑)」とひと言。

そうなんです、ヘッドフォンで2人は聴いているので、こちらには音は聴こえていません……(笑)。でもいいんです、2人の中にかなりいい時間が流れているのはこちらにも伝わってきています!

二人の出会いの話や、ツアーの話、そしてロンドンの話を楽しそうに会話する2人。実は、長岡もロンドンに住んでいた経験があるという話から、小袋さんはロンドンでペトロールズ好きの男の子に会ったことがあると話題を振る。

すると、この日一番の長岡の笑顔が見れた。笑顔というか、終始ニヤニヤ……(笑)。
小袋さんは同じ日本の音楽家として少し誇らしくなったと当時のことを回顧します。

そこからも、貴重な音楽の話は続く。「シンプルが一番難しい」「ペトの新曲のBPMは〜」などファンにも嬉しい話題も飛び出す貴重な時間。小袋さんはお話が上手だし、それを優しい表情で聞く長岡亮介もまた、そんな小袋さんに乗せられて音楽的なお話をたくさん話す。

小袋さんが選曲した曲を聴くときは一時収録は中断され、2人で仲良くヘッドフォンをつけて有意義な時間を過ごしている。

あっという間に収録は終了の時間になる。最後も笑顔で記念撮影をして、その間も2人は音楽談義に花を咲かせている。小袋さんがFOURGONNETTEを後にしたタイミングで恒例のミニインタビューを敢行した。

――本日の収録はいかがでしたか?

彼は素直な方ですよね。なんかいいよな〜。彼の雰囲気というかね。

――小袋さんにはどんな印象を持たれていたんですか?

最初に会ったときから、ああいう感じなんですよね。だからどちらかというと音よりは人の印象の方が強いからね、ギャップを感じたりすることはなかったな。

――久々にお会いしたとのことですが?

そうね。数年ぶりですね。裏表のない感じがすごくいいなって思ったな、今回も。

――今後、小袋さんに期待することは?

どうだろうな〜。彼は彼の道をきっと突き進んでいくと思うし、突き進んでほしいと思う。なんて言ったらいいのかな、表現するのが難しいのだけど、彼の音は人を圧倒しようとはしてないんですよ。自分の大事にしているもの、曲のコアに対して何が必要かというのがシンプルに配置されていてね。普通ならいろんなものが入っているんだけど、そういうものがなくて、自分の中できちんと篩にかけていて、必要なものだけを配置している感じがして。そんな音楽は日本にはあまりない気がするんですよね。だからリスナーが彼の凄さに気づくのも時間の問題だと思うな!

――すごく多角的な方ですよね。いろんな角度からさまざまなことを考えてる。ちなみに小袋さんのアルバムが昨年の個人的No.1でした、僕(笑)。

本当にいろいろ考えているよね。 そしてあのアルバムは素晴らしいですよ!

それでは、来週もお楽しみに!

文:笹谷淳介