都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
32回目の放送となる今回は、ファッションブランド「Mando」のデザイナー•高巣満導さんをお迎えし、マニアックなトークを繰り広げました。
高巣満導さんがFOURGONNETTEに登場!
今夜のFOURGONNETTEは素敵なゲスト回。今回お迎えしたのは、ファッションブランド「Mando」のデザイナー•高巣満導さん。無類のシトロエン好きの高巣さん、やはりトークは長岡亮介とのマニアックなシトロエントークの流れに……。
その前に高巣さんについてのお話。
高巣さんがファッションの世界に入ったのは、大学卒業後すぐの70年代後半。ご自身のブランド「Mando」を立ち上げたのは97年。
70年後半、当時はファッションが1番楽しい時代だったのだとか。
衣食住の”衣”に喜びを感じ、お金も相当使われていたようです。
そして、古いものを探しにロンドンに通い詰めたことも!
洋服の原点を提案したいという想いから年に最低2〜3回はイギリスに足を運んでいたようです。流石、こだわりがある“男”という感じがしますね!
そしてそんな中、出会ってしまったのがイギリスの通りに停まっていたシトロンDS!
イギリス車ではなく、もう少しエレガントなフランス車が欲しいと思っていたところの出来事で、運命的な出会いですよね。
その見かけたシトロエンは真っ黒。
シトロエンの創業者、アンドレ・シトロエンの孫の方が乗っていたそうです!
すごいお話ですよね!
高巣さんは紺色のシトロエンを手に入れることが出来たそうで、ここからシトロエンとの日々がスタートするのでした。
マニアックなシトロエントーク!
ここから高巣さんのシトロエン愛にフォーカス。
外見から好きになったシトロエンということもあり、メカのことはさっぱりと話す、高巣さん。最初の頃はかなり苦労されたようで、パーツを買いに各国へたくさん足を運んだこともあるのだとか。
そして、FOURGONNETTEには高巣さん持参のパーツリストが!
見せていただくと、想いが詰まっているというか、歴史が刻まれているのだなと。
徐々にマニアックなっていく2人のトーク。高巣さんにシトロエン遍歴を尋ねると……。
紺色のDSから始まり、 2台目はベージュのシトロエンBX 16TRS、3台目はシトロエンSMで色は外が銀、中は黒、マニュアルではなくオートマで。 SMの次はC5を2台、その次はC6という感じで本当に多くのシトロエンに乗られていました。
※参考画像
そんなトークに長岡は「旅したような気持ちになりました」とひと言。
声からも伝わると思いますが、長岡さんかなり興味津々でした。
ファッションは時代によっても変化する
ファッションブランド「Mando」についてもお話。
高巣さんのブランドに対する考え方、それはオリジナリティがどこまであるのかがすごく大切とのこと。とにかく自分らしさ、そこを常に追求しているのだとか。他にできないものは何か、自分らしさとは何か?を常に自問自答しながらこれまで活動をされてきています。
ファッションは時代によって変化するもの。ファッションなので時代にフィットしないとダメ、かといって流行に乗るのも自分らしいのかなともお話していただきました。
そこが1番考えるところとのこと。貴重なお話をありがとうございます!
本日は高巣満導さんをお迎えし、マニアックかつ貴重なお話をしていただきました。
最後に長岡は「いい先輩に会えたな」と今日の収録を振り返り、「こだわりや、自分でやるしかないから修理していたことなど、全て今に繋がってるんだな」としみじみ話す一幕もあり、今夜も充実した放送になりました!
それでは、今回はこのあたりで。
来週の放送もお聴き逃しなく!
オンエア楽曲
Chaordics (feat. JAO) / Kurush Jerar
STP / Gaspard Sommer
Black and Bitter / Electro Deluxe
Pendant Que Les Champs Brûlent / Niagara
本日のライナーノーツ
早いもので11月に突入してしまいましたね。リスナーの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。FOURGONNETTEはいつものようにゆるりと時間が流れており、その中心には長岡亮介の姿があります。雑多な雰囲気のこの場所にもう半年以上通っているのかと最近しみじみ思う、ライターでございます。
今回は、ゲストをお招きしての収録。ファッションブランド「Mando」のデザイナー•高巣満導さんが此処、FOURGONNETTEに登場します。早速、収録前の打ち合わせがスタートしました。スタッフよりも流暢に番組がどんなものなのか説明する長岡。
「外の音も録っています。自然にお話ください」と高巣さんにお話する姿はもう完全にラジオパーソナリティ! 高巣さん到着後すぐにお宝のような資料と、フルゴネットに飾られているシトロエンのポスターを見ながら話が止まらない一幕もあり、貴重なお話の数々が収録前に出るわ出るわだったので、この日は急いで収録をスタートしました(笑)。
収録が始まると、いつもに増してインタビュアー感が冴える長岡亮介。ラジオに慣れたのか、それともシトロエンが話題だからなのかそれは定かではありませんが、めちゃくちゃスムースに会話のキャッチボールが進んでいるご様子。
高巣さんが持参したシトロエンのフィルム写真を見ながら2人で楽しそうに話す姿はとても微笑ましいです。シトロエン愛が止まらない高巣さんを優しい眼差しで見つめつつ、「うん、うん」とお話を聞く長岡。海外で見た忘れられないシトロエンのある風景の話では、当時のことを回顧しながら楽しそうにトークしていて、本当にシトロエンが好きなんだな〜と外野で見守っているこちらにもその愛が伝わってきます。
緊急車両が来て収録中断している間も高巣さんの写真を見ながら細かい部品の話や修理の話、通っている整備工場の話に食いつく長岡亮介。少年のように話す姿がとても印象的。FOURGONNETTEにはたくさんのゲストが登場するけれど、今回は長岡亮介の新たな師匠的存在が見つかった貴重な回かもしれませんね。
熱量増し増しでトークをしていると収録はあっという間。きっとまだまだ話したいことがあったのでしょう。高巣さんが帰った後もいただいた部品の本を見ながら「ファッションデザイナーやりながらエンジンルームに手つっこんでる人はいないよね」と唯一無二のシトロエン愛の持ち主に盛り上がっていましたよ!
というわけで恒例のミニインタビュー。
――シトロエンのパーツリストを頂きましたね!
そうですね。いやあ、すごいよね、これ! 頂けて嬉しいです。
でもシトロエンには人を惹きつける魅力があると思うな。
――すごくスムーズにお話されていて、こちらにも楽しさが伝わってきました!
そうですか。でも本当に貴重なお話を聞けて楽しかったです。パーツリストは大事に保管しますね(笑)。
今日の収録も楽しめた模様! リスナーの皆さんはぜひ長岡亮介の声からこの日の空気を感じ取ってくださいね! それでは今回はこの辺りで。
来週もお楽しみに!
文:笹谷淳介