都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
36回目の放送となる今回は、長岡亮介の恩師であり建築事務所「PLATS DESIGN」の代表をつとめる、建築家の藤岡新さんをお迎えしました。
12月がやってきましたね。
「4月の初放送以降、FOURGONNETTEにて移りゆく季節を感じてきましたが、12月がやってきましたね」と冒頭の挨拶で語る長岡亮介。
「慌ただしくもあり、イベントごとも多い12月ですけども、クリスマスイブ、大晦日、色々ありますが……」と前置きをして、イブも大晦日も土曜日ということを嬉しそうに報告。そうです、つまりこの番組、FOURGONNETTEが放送されるんです!
「皆さんどんな放送がいいですかね? アイデアがありましたらぜひ教えてください!」とリスナーに向けてお願いしました。
さて、本日はスペシャルなゲスト回。長岡亮介の恩師であり建築事務所「PLATS DESIGN」の代表をつとめる、建築家の藤岡新さんをお迎えしトークに花を咲かせました。
どんなお話が聞けるのか、楽しみですね。
今回は”生徒”と”先生”の構図?!
大学時代建築学科だった長岡。今夜は恩師である建築家の藤岡新さんが此処・FOURGONNETTEに登場しました。
大学時代の長岡が藤岡さんに教わっていたのは、設計の中の造形という授業。
藤岡さんに長岡の印象を聞いてみると、みんなは満員電車で模型が潰れないように持ってくる中、長岡はギターケースを持ってきていたのだとか。当時から「帰りにカントリーのライブに行かなきゃいけない」と言っていたようで、藤岡さんも初めから印象的だったそうです。
一方で、長岡に藤岡さんの印象を聞いてみると、造形の授業の日はいつも珍しい車が止まっていて、1つは古いイタリア車で、もう1つはシトロエンXM。当時からシトロエン好きだった長岡は「こういう車好きで素敵な仕事をしている人がいるんだな」と思っていたのだとか。
※参考画像
あるときには、授業が終わって帰ろうとする藤岡さんに、「先生、これ何?」と長岡が待ち構えていたことも多かったのだとか。想像するだけで微笑ましい一幕ですよね。
おふたりの共通点は、先生と生徒だけでなく“シトロエン”も共通項の1つ。
藤岡さんになぜシトロエンを乗るようになったかと聞いてみると、
小さい頃からカーグラフィックを読んでいたような少年で車が好きだった。10代後半ごろ、地元京都のレコード屋さんにいつもシトロエンCXが置いてあったそうで、それもぺたんこのまま1日置いてあり、すごく印象に残ったのだとか。それから乗る機会があり、シトロエンに魅せられてしまったそうです。
※参考画像
やはり、オシャレな少年時代を過ごされていたんですね。FOURGONNETTEを聴いているとオシャレな人が魅せられる車=シトロエンな気がしちゃいます。
「ずるい!」と長岡亮介が嫉妬?!
シトロエントークはまだまだ終わらない。ここからは藤岡さんのシトロエン遍歴について。なんと藤岡さんはこれまでに15台のシトロエンに乗って来られたんだとか!!
そんな藤岡さんのお話に、長岡は「ずるい!」と一言発し、羨ましそう。
ちなみにその遍歴はこちらです。
↓↓↓
・GS。初期型のオレンジ色。
・CX。
(大使館が持ってた車で払い下げの車。珍しいマニュアル。)
・シーマチック、フルオートマチック。
・XMを3台乗り継ぎ
・BX、エグザンティアブレーク。
・DS3レーシング
・C6。
(マニアックなジーゼルをマニュアルとオートマで同じ色を2台同時に所有していたことも。見分けはつかないけれど乗ると全く違う!)
・C4カクタス
ちなみに現在は2CVとCXに乗っているのだとか。
長岡の愛車であるAmiとDSは持ってないそうで、少し悔しそうな藤岡さんでした。
※参考画像
「久しぶりに顔が見れてよかった」と藤岡さん
シトロエンの話になるといつも以上の盛り上がりを見せる都内某所にあるFOURGONNETTE。
なぜ15台ものシトロエンを乗り継いできたのかの質問に藤岡さんは、
「乗ってみないと分からない。苦楽を多少共にして…。気に入ったものは長く乗るんです」との答え。そんな答えに長岡も共感し、「ギターもそうやってたくさん増えちゃってるんだよな」と一言。
ちなみに現在長岡が興味があるのはシトロエンCSとのこと。
1番魔法がかかっている気がして、乗り心地が素晴らしいのだとか。
まだまだ話し足りない様子もありながらも、藤岡さんに「久しぶりの長岡さんはどうですか?」と質問。すると藤岡さんは、「活動はほとんど拝見しているし、久しぶりに顔が見れてよかった。相変わらず世間から浮遊していて安心しました」とのこと。
藤岡さん、貴重なお話をありがとうございました。また遊びに来てくださいね!
そして今回の選曲は藤岡さんにお願いしました!
どんな曲が流れたかまだ聴いてない方はOAをタイムフリーでチェックしてくださいね。
そしてそして、新潮社「ENGINE」では長岡さんとともに長岡さんのシトロエンが掲載中! なんと藤岡先生も掲載されているのだとか! こちらも要チェックです!
それでは来週の放送もお楽しみに!
オンエア楽曲
Hard Bossa / JOYCE
Crazy Race / The RH Factor
Tenderly (Mocky Remix) / Anita O’Day
Speak Low / Bozz Scaggs
Loving You / Michael Jackson
本日のライナーノーツ
ついに12月がやってきました。皆さんいかがお過ごしですか? クリスマスに大晦日、そしてお正月、これからどんどんと忙しい日々が続いていきますが、少し嬉しいお知らせを……。今年のクリスマスイブ、大晦日は土曜日なんですよ。ということはそんな楽しい、おめでたい日に皆さんは長岡亮介の声を堪能できるわけです。いやあ、なんて贅沢なイブと大晦日なんだ! どんな放送になるのかすごく楽しみですよね? 筆者もファンとしてすごく楽しみです(笑)。そんなこんなで今回のFOURGONNETTEの収録はスペシャルなゲスト回。長岡亮介の恩師であり建築事務所「PLATS DESIGN」の代表をつとめる、建築家の藤岡新さんをお迎えします。
FOURGONNETTEの扉を開けると、まだ長岡の姿はなく。スタッフがせっせと収録の準備中。すると先に今日のゲストである藤岡さんがFOURGONNETTEへ。長岡がいない間に藤岡さんと雑談をするスタッフたち。「学生時代も車の話をたくさんしました」、「先生は何に乗ってるの?」と聞かれたりもして、どうやら建築のお話より車のお話の方が多かったようです。でもそのエピソードからおふたりの関係性が垣間見えたりもして、すごく良かった。たくさんお話をしていると長岡が登場。
藤岡さんがFOURGONNETTEの近所のおしゃれなカフェでお土産として買ってきてくれた、スコーンを食べながらひと段落すると、収録はスタート。
“先生”と“生徒”の構図でさまざまなお話をしていきます。大学時代の話はもちろん、2人の共通項である“シトロエン”についてのお話、藤岡さんのシトロエン遍歴などなど懐かしさと笑い声を交えながらトークが進んでいきます。
「長岡くんが古いシトロエンに乗っていると聞いたときに、これは俺のせいなのかなって」と藤岡さんがお話すると、「それはあるな(笑)」と長岡がひと言。少なからず影響はされていますよと話す長岡の表情を見ると、藤岡さんに対する信頼と内から滲み出てくる好意的な感情が垣間見られたりもして、また新たな長岡亮介の表情を見ることが出来ました。
そして藤岡さんの言葉からも長岡に対する信頼と好意が滲み出ていて、特別な空間が生まれていたような、そんな気がします。FOURGONNETTEっていつも言うように雑多な空間なんですが、時間や訪れる人によって表情を変えるんですよね。優しい時間が流れたり、面白い時間が流れたりと、収録ごとに色を変えるんですよ。それがFOURGONNETTEの面白さなのかなと思ったり。今日は“先生”と“生徒”ということもあり、どこか懐かしく温かい雰囲気がFOURGONNETTEを包んでいました。
きっとまだまだ話し足りないだろうけど、収録は終盤。藤岡さんに長岡について聞くと、「相変わらず世間から浮遊していて安心しました」とひと言。これってすごい褒め言葉だなと思いません? 浮遊って長岡さんにぴったりな言葉かもと思ってしまいました。
というわけで、恒例のミニインタビューです。
――藤岡先生との会話はいかがでしたか?
元気そうで良かったです(笑)。ずっと変わらないですね、本当。相変わらず孤高な感じがしましたね。どういう風にセンスを磨いてきているのかなと思います。好きなものが被っているからね、とはいえ僕よりも先生の方が上級者なのは間違いないんですけど、もの好きとしては羨ましいなと思います。
――お話を聞いていても、いろんなものがお好きな方だなという印象があります。
そうですよね。だから日々いろんなことにアンテナを張っているんだろうなって思います。
――昔から気さくな先生という感じだったんですか?
そうですね。全然変わらない。学校でもそうだったし。だから怒ったらどうなるんだろうね(笑)。怒ったとこ見たことないな〜。
――ちなみに今日みたいに2人でたくさん話すのは初めてですか?
初めて! 話したいことをたくさんメモしてくれていてさ、それが嬉しかったですよ。これを話そうって考えてきてくれたんだなって。次は僕の方から会いにいきたいなと思います。
ミニインタビュー中もニコニコと話す長岡。本当に嬉しかったんだなと思います。
いやあ、素敵な収録だったな〜。また藤岡さんにも遊びに来ていただきたいですね!
それでは、今回はこの辺りで。来週もお楽しみに!
文:笹谷淳介