都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
177回目の放送となる今回も素敵なゲストをお迎え。曽我部恵一さんとトークに花を咲かせました。
どんな夏をお過ごしですか?
8月も折り返しの週末となってきましたが、皆さんここまでどんな夏でしょうか?
暑いなりに楽しいこともみんなはしていたりするんでしょうかね?
さて、今夜も都内某所にあるFOURGONNETTEから小1時間お届けしていきます。
今夜も素敵なゲストをお迎えしようと思います!
その方とは、曽我部恵一さん!
ご存じサニーデイ・サービスの活動、ソロとしての音楽活動、さらにはカフェやカレー屋さん、執筆活動などなど、色々と幅も広く多趣味な方ですけども!
今夜はそんな曽我部さんに車にまつわるお話も伺っていきたいなと思っています。
それでは、皆さん今夜も最後までゆるりとお付き合いください。
曽我部恵一さんがFOURGONNETTEへ
北海道のイベントぶりにお会いしたという、おふたり。
「地元のカッコいいバーで長岡くんと車の話をずっとしてた。当時はアメ車に乗っていたけど、CITROËNの方が似合うって力説されて…(笑)」と曽我部さん。
ちゃんと、仕事してるでしょ! 俺!!
長岡は、曽我部さんとの出会いを振り返ります。
日大の学祭でご一緒したことがあると話す長岡。
「そのときは挨拶をしなかったんだけど、日大が最初。その後は下北沢で自転車に乗って走っている姿を見かけたりとか(笑)」
そんな曽我部さん、今年の夏は、いつものように日本各地で歌っているとのこと。
「まとまったツアーがない時も、ちょこちょこいろんなところに行って歌う。ソロの時もあれば、バンドの時もあるし」
そんな曽我部さんのスタイルに長岡は、キャリアを積むと大きなところでしかやらない人も出てくるけど、曽我部さんは規模関係なくやられているじゃないですか?とひと言。
「羨ましいなと思うし、そうなればいいなとも思うけど、僕のスタンスとしては呼ばれるところにはなるべくどこにでも行きたいなと思ってる。呼んでくれる人がいれば、マイクがない場所にも行くし」
流石ですね!と感嘆する長岡。
今夜は、曽我部さんの音楽に対する思い、そして車にまつわるお話をたっぷり伺いました。
曲って意外と出来るじゃないですか?!
これまで多くの楽曲を世に生み出してきた曽我部さんから出たひと言、それは「曲って意外と出来るじゃないですか!」というひと言。
その言葉にすかさず「いや!」と反応する長岡でしたが、その言葉の背景には曽我部さんのこんな考えが……。
「精査しなければ出来る。ちょっとしたフレーズやリフ、いいループが出来たなとか、それって、そこからいい曲に仕上げなくても、いいフレーズが一つできただけで曲が出来たと思っているんですよ。だから、それを上等なものに仕上げなくても、仕上がらなかったとしても出せたらいいなと思ってて。だから俺は、曲が多いんですよ(笑)。自己満足なんですけど、せっかく自分から出てきたものだから、残しておきたいと思うと曲がどんどん増えていく。この前リリースしたソロアルバム『パイナップル・ロック』には、32曲入ってる(笑)」
カッコいいです!と長岡。
ここで、曽我部さんから1曲。
サマーギグ / サニーデイ・サービス
曽我部さんと車
曽我部さんは、40代に入ってから運転免許を取得。
免許を取るまですごく楽しかったということ、今でもハンドルを握るのは新鮮で楽しく、何歳でもなんでもできるということを感じたと語ります。
サニーデイ・サービスのライブの時は機材車での宿泊もOKなのだそう。
思い出に残っている機材車泊について伺うと、素敵な思い出が……。
そんな機材車泊で生まれた、「観覧車」という曲も今夜はOAしました。
ここで曽我部さんの最近の活動をおさらい。
6月には曽我部恵一名義のソロアルバム『パイナップル・ロック』リリース
7月30日、サニーデイ・サービスでアルバム『サニービート』リリース
と、精力的に活動する曽我部さん。秋にはツアーも控えています!
SUNNY DAY SERVICE TOUR 2025-2026
11月22日 FUKUOKA BEAT STATION からスタートし、
ラストは、12月22日 LIQUIDROOM
ぜひチェックしてみてくださいね!
夜もいい時間になってきました。
今夜の感想は……
「熱量のある方。エネルギーに満ち溢れていて免許を40歳過ぎて取ったことにより、生きるスタンス、モノづくりのスタンスが変わったというようなお話が印象深かったです」
曽我部さん、今夜はありがとうございました!
またFOURGONNETTEへ遊びに来てくださいね!
番組では引き続き、みなさんからのお便りをお待ちしています。
番組を聴いて思ったこと、長岡亮介への質問、この夏のお出かけ話や、オススメのドライブコース、シトロエンのある風景などなど!
メッセージはこの番組のサイトからお送りください。
番組の冊子「フルゴネット・パピエ Summer 2025」の応募は、
今週いっぱいとさせていただきます。
希望の方は「夏パピエ」希望と書いて急いでお送りください。
それでは、また来週土曜の夜に。
ここ都内某所にあるFOURGONNETTEでお会いしましょう。
来週は、みなさんのお便りをたっぷり読んでいこうと思います。
オンエア楽曲
Work to Do / Average White Band
サマーギグ / サニーデイ・サービス
センチメンタルな夏(live) / 曽我部恵一
That Summer Feeling / 曽我部恵一
観覧車 / 曽我部恵一
本日のライナーノーツ
8月も折り返し地点。先週は、ゲストに堀込泰行さんをお迎えし、トークに花を咲かせましたが、今週も素敵なゲスト回。FOURGONNETTEはミュージシャンDAYが続いております。今夜のゲストは、曽我部恵一さん! 今宵はどんなお話を聞くことが出来るのでしょうか。
FOURGONNETTEにはすでに曽我部さんと長岡さんの姿が。
長髪がトレードマークだったおふたりですが、どちらも髪を短くされています。
収録前、そんな髪の毛トークでチャーミングな会話がありました。
長岡「曽我部さん、髪っていつ切られたんですか?」
曽我部「この前だよ! 長岡くんも切ったね!」
長岡「そうなんですよ! 短いのも似合いますね!」
曽我部「ありがとう! 長岡くんも短いの似合う〜!」
互いのヘアスタイルを褒め合うふたり。
そんなふたりの足元はというと、サンダル。夏仕様なふたりで今夜はお送りします。
打ち合わせが終了すると、収録はスタート。
今夜は、幅広く多趣味な曽我部さんと音楽談義、そしてクルマ談義。
まさに曽我部さんの生き様を感じられるトークの数々をお聞きすることが出来ました。
実は、この日の収録は2本立て。先週のゲストだった堀込さんと同日に曽我部さんの収録もあったのです。ということは、FOURGONNETTEには偉大なミュージシャンが集っていたわけです。堀込さんと曽我部さん、そして長岡さん、温かいFOURGONNETTE空間の中で3人で談笑する姿、そして、3人で記念撮影する姿、FOURGONNETTEで初めて見る景色がそこには広がっていました。
「堀込くん、また会おうね!」と曽我部さんが堀込さんを見送る一幕も、なんだか心が温かくなる瞬間でした。
そんなミュージシャンとの邂逅を終えた長岡さんに曽我部さんとの収録についてミニ・インタビューをしたいと思います。
――収録お疲れ様でした! いかがでしたか?
曽我部さんは、熱っぽいですね。どこでもライブをやって、それが修行じゃないですけど、それを超えることによって自分のステージがまた一つ上がるみたいな、そういう考え方というのはすごくいいですね。
――正直、曲を生み出しすぎている印象があったんですけど、曽我部さん曰く曲は意外と出来るものだと…。
(笑)。それはね、羨ましくてしょうがないですよ! でも、楽曲を聞くと短い曲もあって、精査しなければ曲はできるとおっしゃっていたけど、それはすごくいいなと思ったし、みんなそういう考え方でいいのにって思いながら聞いてましたね。
――理想系ではありますよね。ある種、スケッチのままというか。
そうそう。これがあればいいじゃんっていう方が素敵な気がしますよね。上等なものにしようとか、こうすれば人は喜ぶだろうとかではなくて、いいと思うなって。美味しいものは何もしなくても美味しいじゃない? 味付けがすごいものが多いですからね。
――中でも印象的なお話は?
車に乗るようになって、音楽は自分の中でやるものじゃなくなったというお話かな。どこかの思い出は、誰かと一緒に車で見た景色とかが歌になっている、そこにはすでに自分以外のものが介在しているというようなことをおっしゃっていたじゃないですか。それは確かにと思った。そこも含めて全て曲にできるようになったということなのかなと。
――自分の中で悶々と考えて出てきたものが全てだと考えていたけれど、車に乗るようになって視野や世界が広がったとおっしゃっていましたね。
全て曽我部さんの内面から出てくるものなんだけど、シフトが変わったんだろうね。一つ理由が出来たというか、正解が増えたんだろうな。でも、僕はそんなこと考えもしなかったから、すごく興味深いなと思いました。
――曽我部さんは見た景色や言葉から曲を生み出す方なんだと今日改めて思いました。
そうだね! 本当にその通りだと思う。
――今日はお互いをいいな!と羨ましがっているのも印象的でした。
あはは(笑)。曲の作り方の話でね! 僕と曽我部さんとじゃあ、全然格が違うんだけどな〜(笑)。そもそも全然曲作ってないしね、俺!
今回はこの辺りで。
来週のライナーノーツもお楽しみに!
文:笹谷淳介