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フランスの風

シトロエンのある景色を旅しよう

洗練されたパリの風景をはじめ、美しく雄大な田園都市、風光明媚な港町など、
フランス各地の「今」を季節感あふれる写真で旅しませんか?
歩く目線で、車の視線で、フランスの風をお届けします。
町の暮らしにとけこむシトロエンの姿もお楽しみに。

ニース
ニース

リゾート地といったら、やっぱりヤシの木。道路に並ぶたくさんのヤシの木は、これから始まる旅の気持ちを高めてくれます。

ニース
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ニースはフランスで第二の観光都市。高級ホテルが建ち並ぶ海岸沿いは、いつも世界中からの観光客で賑わっています。年間を通して温暖な気候で、降水量も少ないため一年を通して楽しむことができます。2021年には世界遺産として登録されました。
かの有名な画家アンリ・マティスが終の棲家に選んだことでも知られています。色彩の魔術師と呼ばれる彼は、南フランスの日差しと澄んだ青の海、鮮やかな街並みに心を奪われたと言われています。
旧市街を歩いていると、褐色や黄色など鮮やかな色合いの建物が目に入ります。実はここニースはフランスとしての歴史は浅く、これらの建物や文化にはイタリアのサルデーニャ王国の統治下の影響が見受けられます。さらに遡ると、古代ギリシャ時代には地中海の交易都市として発展してきた歴史もあります。フランスながら、ここでは異国情緒溢れる景色を楽しむことができます。

ニース

美しい彫刻が施された白壁に、淡いピンクのドームがエレガントなホテル・ネグレスコは、ニースで最も有名な高級ホテル。
フランスの歴史的建造物にも指定されたこのホテルは、世界中の著名人が宿泊したことはもちろんのこと、特別なのは6000点以上を超える美術品のコレクションがあること。その歴史は一世紀以上前、1913年に始まります。
豪華絢爛な内装のホテルでは、希少な家具や絵画、彫刻などさまざまなアートを楽しむことができます。中でも、イアサント・リゴーの作品であるルイ14世の肖像は、ここの他にパリのルーブル美術館とベルサイ宮殿にしかありません。
ホテルのスイートルームからは、美しいニースの海が一望できます。ホテル・ネグレスコはニースを象徴するホテルと言えます。

ニース
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18世紀からあるこの広場には、現在でも活気溢れるマルシェが地元の人の生活を支えながら続いています。新鮮な野菜や果物、魚や肉、花やスパイスなどさまざまなものが並びます。お土産には、雑貨や紅茶、オリーブオイル、石鹸などもおすすめです。もちろん、雑貨も充実しています。日用品からアクセサリーなどの小物まで、たくさんのお店にきっと夢中になるはず!
月曜日と祝日以外は毎日朝から夕方まで開いています。空港への大通りのそば、ビーチからほど近い便利な立地なので、地元の人に加え、たくさんの観光客で賑わっています。

ニース
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ニースの伝統的な料理を食べるなら旧市街にあるChez Acchiardoへ。
ここは何代にも渡り地元の人に愛されてきたこの街には欠かせないレストラン。この一家の祖父母のさらに祖母が始めたとされ、店内には家族の写真が飾られています。細かな気配りと居心地の良さに、きっとこのお店のファンになるはず。
この日は、ニースでしか食べることのできないPanisse(ひよこ豆のフライ)、地元の新鮮な野菜にアンチョビとツナがたっぷり乗ったSalade niçaise(ニース風サラダ)、タイのグリルをチョイス。オリーブはフランスの地域ごとに特色があるので是非注目したいところ。
ランチはもちろんのこと、ディナーにもぴったりです。大人気のレストランなので、事前に予約を取ってから行くのがおすすめ。

ニース Chez Acchiardo
38 Rue Droite, 06300 Nice

ニース
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ニースの旧市街は、中世の雰囲気がそのまま残っています。褐色の美しい壁が建ち並び、旧市街の狭い通りにある無数の食料品店やレストラン、カフェ、バーなどからはスパイスや食べ物の香りが漂います。歩いているだけでお腹が空く通りです。
14世紀に城壁が築かれ、人々は丘の上に移り住みます。その時マリンゲートと呼ばれる門が設置され、ニースと海の関係は一変し、その後人口増加や商業活動の移転などに伴い、現在の旧市街へ新しい街を作るようになりました。
アートやジュエリー、インテリアや洋服のブティックなども数多くあり、旧市街散策はとても刺激的。昼間だけでなく、ナイトスポットも充実しています。パブやレストラン、ナイトクラブが建ち並ぶ大きな歩行者天国は夜遅くまで賑やか!

ニース
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ビーチに沿って続くPromenade des Anglaisは「イギリス人の散歩道」という名前の遊歩道。約3.5キロも続くこの道沿いには、ニースを代表する高級ホテルが並んでいます。この通りは、ニース・コート・ダジュール空港へ続く道でもあります。
海の水平線を眺めながらゆったりと歩きながら、道沿いに計画的に植えられたエキゾチックな植物を楽しむ。
今では珍しくない遊歩道ですが、構想した当時はとても画期的なアイデアでした。
1513年に海岸線の効率的な利用を目的として開発が進められ、18世紀中頃からイギリスの富裕層の避寒地としてニースは有名になっていきます。戦争を経て1920年代からは、海辺でのレジャーやマリンスポーツが盛んになり、冬の避寒地として有名だったニースは夏のバカンス先として移り変わっていきました。
2014年にはフランスの彫刻家バルトルディの署名の入った自由の女神像が設置され、街はさらに盛り上がりました。

南フランスからイタリア国境までの地中海沿岸の一帯はCôte d’Azur(コート・ダジュール)、日本語では紺碧海岸と呼ばれています。
地中海を望むこの小石のビーチは、この日は海を眺めゆったりとした時間を過ごす人で賑わっていました。

ニース

太陽と海の街、ニースの旅はいかがでしたでしょうか。活気があり中世の雰囲気が残る美しい街並みを楽しんでいただけましたか?シトロエンとの車の旅はこの先も続きます。また次の旅でお会いしましょう。

文:Chisa Mizushima
撮影:KOS-CREA