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トラクシオン・アヴァンからベルランゴまで、圧巻の40組!シトロエニスト、「アコチル」キャンプ場に集う

トラクシオン・アヴァンからベルランゴまで、圧巻の40組!シトロエニスト、「アコチル」キャンプ場に集う

そこに居るだけで心惹かれる!クラシックカーの参加者たち

2CVで牽引するスタイル。こなれたさりげないおしゃれ感に大注目

欧州車ばかり乗っていたというオーナーさん、今回一緒に参加した2CVは1987年のモデル。牽引車を引いてキャンプ場に入ってきた瞬間、思わず目を奪われるかわいらしさでした。2CVには6〜7年乗っているそうで「もう愛着たっぷりです」。キャンプ歴も長く、「牽引するスタイルはヨーロッパではよくあるので、こういう感じでよくキャンプしてます。今回は息子が休みだったので一緒に来ましたが、ソロキャンも多いですね」とのこと。60〜70年代頃のものを中心に揃えているというコーディネートは、2CVとのバランスも抜群!小物のひとつひとつが素敵なだけでなく、全体の統一感がさすがです。

長年乗り続けている愛車2CVで家族3人、初キャンプ!

31年も乗り続けているという愛車・2CV。もともとの水色を塗り替えて、この色に。「何年乗っても飽きないですね。メンテナンスは必須ですが、自分でやったりお店にお願いしたり、とくに不便も感じません。ベーシックカーの新型も出ていますが、これは唯一無二。買い換えのきかない大切な車です」。じつは今回が初キャンプ。「運良く当選したので、やってみようかなと。2CVでもキャンプできますよ〜とは聞いていましたが、思ったより荷物も載ったし、何とかなりますね。荷物は相当厳選してますけど(笑)」。フレンチブルーミーティングには毎年参加しているそうで、今後はキャンプを楽しむ機会も増えるかもしれませんね!

色も形も一目惚れした2CVフルゴネットを迎えてから

自転車仲間が乗っていた2CVフルゴネットに一目惚れ。その数ヶ月後、「手放そうかな」という前オーナーに「じゃぁ、譲って!」とタイミングよく出会えた愛車です。自転車→登山を経てのキャンプだそうで「以前は最低限の荷物でしたが、フルゴネットにすると“これも載るね、まだいけるね”と少しずつ買い足して、オートキャンプのスタイルになってきた感じです」。「モノにはバックボーンがあります。そんな歴史が好きなので、この車を買ってからシトロエンのこともいろいろ調べました。知れば知るほど、モノにも人格があるような気がします」と優しい眼差しのおふたり。このフルゴネット、じつは奥さまと同い年だそうで、「運転の仕方が独特なのでまだ練習中ですが、妻用の車なんです」。ビビッと一目惚れしただけでなく、しっかりご縁があったのですね。

自然に溶け込む車を眺めながらお酒を飲む、最高のひととき

1952年製のトラクシオン・アヴァン。CXを通じた知人経由で巡りあって約2年半、「三速マニュアルで運転しやすいし、首都高や東名もゆっくりですがちゃんと走ってくれます。エアコンなんてもちろんありませんが、前を開ければ風が抜けるし、8月の都心を走っていても意外と快適ですよ」とオーナーさん。ワイパーのかわいい動きも見せてくださいました。自宅で摘んできたラベンダーやTAXIサインを飾ったり、遊び心を持って愛車と接しておられる姿が印象的でした。

トラクシオン・アヴァンの隣に陣取ったのは、上品なゴールドが美しいCX。オーナー同士が車仲間で、ほかのお仲間も一緒に参加されました。「古い車にはいろいろと情報が必要ですが、SNSやミーティングを通じて交流があり、困っていたら誰かが助けてくれます」。2019年の100周年には誘い合ってフランスにも行ったそうで、「シトロエンのエンはご縁のエンです」と素敵なひと言。「車を眺めながらお酒を飲み、焚き火を囲むのが最高に幸せ。キャンプならそれができるし、シトロエンって自然にも合いますよね」。確かに、どんなに眺めのいいレストランでも車は駐車場なので、「車を眺めながら過ごせるキャンプ」は車好きにとって至高の娯楽かもしれません。

生ハムの原木を持参したり、料理の得意な人が腕をふるったり。おいしそうな匂いと温かい雰囲気に包まれた、大人のキャンプスタイルでした。

途中で土砂降りの雨に見舞われたりもしたアコチルでしたが、「雨の中、テントで過ごすのもなかなかよかったですよ」という声も聞かれました。最後は気持ちの良い晴天に恵まれて終幕。アウトドアならではのゆったりとした時間を愛車とともに過ごせた2日間でした。

みなさんの素敵な笑顔にまたぜひ会いたいと願いつつ、さらにパワーアップした楽しい企画をご用意したいと思います。

Thank you!



文:Kaoli KIDOUE
撮影:清水 祐生