
東京のとある場所にたたずむ特別な空間「STUDIO CONFORT」からお届けする番組。
238回目の放送となる今回は、素敵なゲストをお迎え。松任谷正隆さんと音楽・クルマ談義を楽しみました。
また一つ歳を重ねました。
秋の夜という感じがします。
雑踏もちょっと変わってきたような感じ。
10月も折り返していますけども、私、10月初頭に1つまた歳を重ねて、大して変わらずに、また生きていますけども、皆さんからたくさんのお祝いのメッセージいただいたりして幸せだなと思いました。
引き続き、何卒どうぞよろしくお願いします。
さて、今夜の『CITROËN STUDIO CONFORT』は素敵なゲストをお迎えします。
その方とは、松任谷正隆さん。もう説明不要、日本を代表する音楽家のひとりです。そして、無類の車好きとしても有名ですよね。モータージャーナリストとしてご活躍中ですし、『カーグラフィックTV』の司会でもお馴染みです。
先日、私がそこにゲストとしてお呼ばれして、そのご縁もあって今回お越しくださることになりました。いやあ、楽しみです。
このあと早速、松任谷正隆さんにご登場いただきます。
皆さん、今夜も最後まで私、長岡亮介の時間にゆるりとお付き合いください。
松任谷正隆さんが、STUDIO CONFORTへ
今夜は、松任谷正隆さんがSTUDIO CONFORTへ。
扉を開けて、開口一番、「スタジオとも家とも違う、外の音が盛大に入っている」と空間の雰囲気を言葉にする松任谷さん。そんなおふたりの濃密で贅沢なトークから、印象的な場面を厳選してご紹介します。
●『CGTV』伝説のテーマ曲「THE THEME OF WINNER」の裏話
『カーグラフィックTV』のオープニング曲として長年愛されてきた「THE THEME OF WINNER」。実は「2曲作っていって、1曲は絶対通らないだろうと『炎のランナー』のメロディーを逆さまにして作ったやつが、なんと通ってしまった(笑)」という驚きの裏話を披露。「本当は使ってほしくなかった(笑)」と明かす松任谷さんに、長岡も大笑いとなりました。
●幼少期の“クルマの先生”と、ヒヤヒヤのシトロエンCX脱出劇
幼稚園の頃、自宅に来ていたクリーニング屋さんと毎日のようにクルマ談義を交わしていたという松任谷さん。16歳で軽免許を取り、家族を乗せて高尾山へ向かった初ドライブの微笑ましい思い出を語りました。また、かつて取材でフランスを訪れた際、シトロエンCXで高速道路に迷い込み、手持ち5フランで冷や汗をかいたドラマチックな旅のエピソードも飛び出しました。
●「車はお友達」――モビリティの未来と表現者の美学
「マニュアル車や内燃機関はなくならない。嗜好品としてより深まっていくと思う」「自動運転が発達すれば、免許返納後も自分の好きな空間で移動できる」と、未来のモビリティに対する独自の持論を語る松任谷さん。また、手掛けたツアーやショーを「終わると廃車にしてしまうような、儚い芸術」と表現し、音楽とクルマ双方に通じる表現者としての美学でお互いに深く頷き合いました。
この他にも、ここでしか聞くことができないお話を時間の許すかぎり、楽しんだおふたり。クルマと音楽、二つの共通項。コンフォートな時間の余韻がいつまでも漂っていました。
夜もいい時間になってきました。
今夜はゲストに松任谷正隆さんをお迎えしました。
松任谷さんが司会をつとめる「カーグラフィックTV」
BS朝日で毎週木曜、夜11時から放送中!
こちらもぜひチェックしてください。
番組では引き続き、皆さんからのお便りをお待ちしています。
番組を聴いて思ったこと、長岡亮介への質問、この秋のお出かけの話や、シトロエンのある風景のお話など自由にお願いします。この番組のサイトからお送りください。
それでは、また来週土曜の夜に。
ここ都内某所のSTUDIO CONFORTでお会いしましょう。
オンエア楽曲
SHE IS GONE / ティン・パン・アレー
THE THEME OF WINNER(Car Graphic TV Theme) / 松任谷正隆
C’est encombrant l’amour / Marie-Paule Belle
Mais Que Nada / Sergio Mendes & Brazil ’66
本日のライナーノーツ
10月も半ばを過ぎ、秋の気配が一段と深まる土曜の夜。今夜の『CITROËN STUDIO CONFORT』は、日本を代表する音楽家であり、屈指の自動車愛好家でもある松任谷正隆さんをゲストにお迎えする特別なひとときとなりました。
長岡さんがゲスト出演した『カーグラフィックTV』での共演をきっかけに実現した今回のセッション。普段はどこか自然体で飄々としている長岡さんですが、収録直前は「自分のこともばっさり斬られたらどうしよう」と、どこか少年のように少し緊張した面持ちを見せていたのがとても印象的でした。けれど、スタジオに一歩足を踏み入れるやいなや、「外の音が盛大に入っていて、イヤホンもない。スタジオとも家とも違う」と空間の空気を瞬時に言葉にしてみせる松任谷さん。その巧みな言語化に感嘆しながら言葉を交わすうちに緊張は心地よくほぐれ、二人の間には最初から深く和やかなグルーヴが生まれていきました。
トークでは、松任谷さんが手掛けた『CGTV』の伝説的テーマ曲のまさかの裏話から、幼少期のクリーニング屋のおじさんとのクルマ談義、さらにはフランスでのヒヤヒヤするシトロエンCX脱出劇まで、チャーミングでドラマチックな思い出話が次々と飛び出します。特に、プラットフォーム共有化が進む現代の車づくりを「プラグイン音源で音を呼び出す感覚に似ている」と表現したり、「自動運転が主流になっても、マニュアル車は嗜好品としてなくならない」と語る松任谷さんの視点には、乗り物と音楽への深い愛が溢れていました。
無事に収録を終え、ゲストの松任谷さんを温かく見送ったあと、スタジオでは長岡さんへのミニインタビューを敢行!
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――松任谷さんをお迎えしての収録、いかがでしたか?
「言葉にするのが本当にお上手な方でしたね。入ってきた瞬間からこのSTUDIO CONFORTの雰囲気を表現してくれて、あれもまるで『CAR GRAPHIC TV』で車に乗り込んだ時の感じそのものでした(笑)。専門的なことも分かりやすく言いつつ、そこに自分はどう思うかという素直な気持ちを乗せる。松任谷さんにしかできない表現なんだなと改めて思いました」
――モビリティの未来やマニュアル車のお話も興味深かったですね。
「そうだね! 自動運転がスタンダードになって手動が嗜好品として先鋭化していくというお話も聞いてみたかったところでしたし、何より『公共交通機関が苦手だから、自家用車で自動運転になれば自分の移動空間が持てる』という考え方は思いもしなかったです。歳を重ねても好きな空間を選んで移動できるというモビリティの領域は、すごく興味深かったですね」
◇
熱の冷めやらぬ表情で語ってくれたインタビューが終わると、空気は一転してアットホームな祝福のムードへ。10月7日に誕生日を迎えた長岡さんのために、スタッフチームからのプレゼントとバースデーケーキが登場! ささやかな誕生日パーティがスタートしました。サプライズに少し照れながらもとても嬉しそうに微笑む長岡さんを囲み、みんなでケーキを味わう時間は、秋の夜長を優しく包み込むハッピーで温かなひとときとなりました。
音楽とクルマ、表現者としての美学が深く響き合った濃厚な対話と、そのあとに訪れた笑顔あふれるあたたかな余韻。秋が深まるSTUDIO CONFORTで、またひとつ忘れられない夜が刻まれました。
文:笹谷淳介




