舞台俳優・バンド CYANOTYPEのボーカル、海宝直人さん

海宝直人さんは、7歳の時、劇団四季のオーディションを受け、舞台デビュー。
1999年『ライオンキング』初代ヤングシンバ役に抜擢、3年間つとめられました。

近年はミュージカル『レ・ミゼラブル』、劇団四季『アラジン』『ライオンキング』主人公シンバ役など、子役時代から培われた確かな演技力が高い評価を得ていらっしゃいます。

さらに、2012年に始動したロックバンド「CYANOTYPE」のライブ活動では、ヴォーカリストとしての新たな魅力によりファン層を拡大中です。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

1997年7月7日生まれ、南アフリカとのハーフでロンドンの美大(セントラル・セント・マーチンズ)に在籍する現役大学生!(現在休学中) 2017年より自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げ若者に大人気。自身のライフスタイルを発信するYoutubeチャンネルも話題。

ナビゲーター 長谷川 ミラさん

ー現在、帝国劇場で行われているミュージカル『王家の紋章』の公演中なんですよね?

ゲスト 海宝直人さん(以下、海宝) そうですね、こういう状況ですけれども無事に開幕ができて、今まさに絶賛上演中で、熱い古代のエジプトの世界を生きております。

ー数々の舞台で活躍していらっしゃる海宝さんは、7歳の時、劇団四季のオーディションを受けて、美女と野獣のチップ役で舞台デビュー。この7歳の時のオーディションを受けるきっかけは何だったんですか?

海宝 そうですね、元々姉がミュージカル「アニー」という作品に出演をしていまして、その時、僕は3歳とか、それぐらいの歳だったんですね。なのでもう本当に、家ではミュージカルごっこをずっとやっていて、お仕事というよりは、家の遊びがミュージカルという感じだったんですよ。

ーなんて素敵なご家庭なんでしょう。

海宝 姉の公演について行って、楽屋で出演者のお姉さんたちに遊んでもらったりとか、スタッフさんと一緒に遊んでもらったりとか、自然とそういう環境にあったので、仕事として受けるというよりは、美女と野獣のオーディションあるよとお友達のお母さんから聞いて。

姉と違って、僕は習い事全然してなかったのですが、ディズニーがすごい好きな子供だったので、親もじゃあちょっと記念に受けてみようかって言って、受けて受かったのがきっかけです。

ー劇団四季のオーディションは、なかなか大変だったと思うんですけども、この初舞台は覚えてらっしゃいますか?

海宝 そうですね、そういう意味ではあまり構えずに、楽しいっていう延長で受けたからこそ、受かることができたのかなーって今思い返すと、思うんですけれども。3年間ぐらい美女と野獣に出演させていただいていたので。

ー長いですよね。

海宝 はい、皆が学校に行くような感覚というか、日常の中にあるもので、学校早退して行ったりとか、お休みして行ったりとかしていて。赤坂に当時劇場があったんですけれども、もうその道すがら母に連れられて一緒に行って、その駅にあったお店でスパゲティ食べた思い出とか、そういう日常の事を意外と映像として覚えているというか。

ー7歳で初舞台を踏まれて、ミュージカル俳優としてのキャリアはすでに26年。とてつもなく長い、26年。

海宝 もちろん間にブランクというか、ミュージカルには出ていない時期はあるんですけれども、でも本当に入り口がそういう遊びとか、楽しいっていうところから入ったからこそ、好きで今日まで続けてこれたなっていうのは、辛いことがあってもできたなってすごく思いますね。

ー先ほど仰っていた、好きで遊びでお姉様とよくミュージカルごっこしていて、みたいな流れから、どこでプロとしてやっていこうと、お仕事としてこれからやっていこうと決心されたんですか?

海宝 19歳の時に、ミス・サイゴンという作品で、オーディション受からせていただいて、アンサンブルキャストで出演させて頂いたんですね。それまでは、子役っていうのは大体子役担当の大人の方がいらっしゃるので、いろんなことを教えてくれて、実際本番が始まってからも毎回ダメ出しみたいなものをくれて、指導してもらうわけですね。

でも19歳になってミス・サイゴンに出させていただいた時に、自ら役を作っていく、キャラクターの名前も、どんな所に生まれて、どういう家族構成で、どういう思想を持っているのかという事を自分たちでワークショップ的に組み上げていくっていう作業をするっていう、そういう演出だったんですよ。

ーおもしろいですね。

海宝 そういう事を経て、自分で役を構築していくってこういう事なんだとか、こういう風にして作品を作っていくんだというところを学びましたし、あとは1年近いロングラン公演で回ったので、その中でどうやってモチベーションを保ち、新鮮に演技をして、毎公演新しい気持ちでその瞬間であったものとして演じることができるのかっていうのを保っていくということを、先輩方からたくさん学んだっていうところですね。

ーじゃあこの19歳の時の作品が、ターニングポイントとなったんですかね。

海宝 そうですね、とても大きな出会いでしたね。

ーライオンキングではヤングシンバが成長後、リアルに大人シンバ役として出演するというところで、大きな話題にもなりましたね。

海宝 すごく幸せな経験だったなと思いますね。ヤングシンバでも3年ぐらい、このライオンキングという作品に携わらせて頂いて。で、僕が卒業してからも、もちろんライオンキングは愛され続けて、長年日本でも愛されている作品ですけれども、そこに大人のシンバとして戻ってくるというところの責任というか、プレッシャーみたいなものがすごく大きくて。

やはり子役時代からこの作品が作られる過程というのを見ているので、子供ながらにこの作品の精神性とか、いかにブロードウェイで作られた時に、この作品のスピリッツみたいなものが込められているかっていうところも、すごく肌で感じていたので。

そういう意味ではこの作品で大人のシンバとして戻ってくる、最後プライドロックを追って幕が下りるっていう、プライドロックを一歩一歩登る重みみたいなもの、それはすごく感じてましたね。

ーブロードウェイの作品を、劇団四季さんでやられることあるじゃないですか。またそういったプレッシャーというのは、違った特別なものだったりするんですか?

海宝 そうですね、本当に作品のテイストと言うか、そういうものでもやはり楽屋の中の空気感とかってちょっと違ったりして。例えばアラジンなんかだと、少しこうフレッシュなカンパニーと言うか、すごく明るい作品でもありますし、とても楽しい空気感であったり。

でもやっぱりライオンキングは本当に長年、しかも当時は旧春劇場だったので、やはりそこに先輩方の思いとか、汗とか、そういうのがしみ込んでいる感覚みたいなものをすごく肌で感じて。

その重みと言うか、そういうものに大人になってから久しぶりに劇場に足を踏み入れた時に、これはやはりすごく重たいというか、そういう思いが必要な作品だなというのを改めて感じたっていうところですね。

ー海宝さんならではの、感じられる経験だと思いますね。海宝さんがボーカルを務めるバンド、CYANOTYPEのミニアルバム、「PORTRAITS」が8月18日にリリースされます。ここでこの中から1曲聴かせていただきたいと思います。曲紹介お願いしてもよろしいですか?

海宝 はい、それでは「PORTRAITS」から『届かないラブレター』♪