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長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

神出鬼没の音楽家。ギタリストとしての活動の他にもプロデュース、楽曲提供など活動は多岐にわたる。「ペトロールズ」の歌とギター担当。

フルゴネットとは

フランス語でライトバンという意味。たっぷりいろいろ積み込むことができる、荷室を持ったクルマのこと。シトロエンでは2CV をベースに、2CV FOURGONNETTEが有名で、多くの人々の生活に彩を加えました。

NAGAOKA RYOSUKE

3月30日OA

105回目の放送となる今回は、”年度末に贈る、FOURGONNETTEゲスト名言集“をお送りしました。

都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
105回目の放送となる今回は、”年度末に贈る、FOURGONNETTEゲスト名言集“をお送りしました。

今年度、最後のFOURGONNETTE

今夜は福岡でライブでしたね。いつも福岡のお客さんはしゃんとしてらっしゃいますね。
そういう風に思いながらいつもライブをしています。ご覧いただいた方、ありがとうございました。

さあ、3月も30日。皆さんはお花見に行きましたかね?
桜の木の下で飲むのもいいですけども、桜が咲く道を車で走り抜けるというのも気持ちいいですよね。窓を開けちゃって、花びらが入ってきたり……。

今日は福岡でライブでしたから、桜の咲いている道でいいなというのを思い出したんですよ。それは、福岡の八女市の日向神ダム。そこのダム沿いに桜が綺麗に咲いていたのを思い出しました。都内だとどうですか? 色々ありますけども、皆さんご存じでしょうから。

ちなみに世界一長い桜並木は、青森にあるそうです。
青森県弘前市、岩木山。別名津軽富士とも言われていますけども、およそ20km続く6500本のオオヤマザクラの桜並木があって、車でも通り抜けることができるそうです。

さて、今夜のFOURGONNETTEは、先週お伝えした通り、”年度末に贈る、FOURGONNETTEゲスト名言集“。今年度お迎えしたゲストの方の印象的だった言葉を振り返りながら、新年度のスタートに向けて背中を押してもらおう!そんな時間にできればと思います。

名言、名フレーズ、素晴らしい考え方や人生哲学、いろいろと飛び出しましたからね!
ぜひ最後までお付き合いください。

FOURGONNETTE名言集がスタート

まずは、2023年7月にお越しいただいた、俳優・仲野太賀さんをお迎えしての回

“古いクルマも古着も、その当時いろんなものがある中で、時空を経て光り輝くものはオーラがある。そういうものに自分のアンテナがヒットする。経年変化がある中で光るもの。自分もそういう存在になりたい”

仲野太賀さんは目がすごくキラキラしていましたね。
そして、時空を経て光り輝くものはオーラがある……。そうなんですよね。
やはり、消費されるものではなく残っていくもの、そういうものがお好きでいらっしゃるし、僕もそうですけど、そういう部分を大事にしているのはとても素敵なことだなって。
今の世の中は消費をバンバンしていくような流れ。頼もしい俳優さんだなと思いました。

続いて、2023年9月にお越しいただいた、 Crazy Ken Band 横山剣さんをお迎えしての回。

“いいクルマだけがいいクルマとは限らない。欠点があればチャームポイントになってくる。2CVに乗る50年代のパリのザズー族(アメリカかぶれのパリっ子)のカルチャーから影響を受けてバンドを組んだ。そういった憧れを自分なりに本牧でやった”

剣さんは本気で追求される方なんだな。
昔の話が面白い! 外国ですよね、聞くと。横浜は端的にそういう部分があったんでしょうけど、日本各地、どの町にも歴史はあるわけで。そういうことをもっと踏まえて考えてみてもいいのではないかなと。日本の歩んできたカルチャーを振り返ってもいいのかなと思いました。剣さん、カッコいいと思います!

さまざまなお言葉とFOURGONNETTE

続いては、2023年6月にお越しいただいた、東京・渋谷のショップ「BOY」のオーナー奥冨直人さんをお迎えしての回

“自分の中で共通する感覚は「グッとくるかどうか」。目に映る楽しさもあるけど寂しさもそう。自分の中で奥行きがあるものが好きで、年を取ったら違うように感じられるものが好き。でも、逆に奥行きのないものも好き。そこにただ存在している可愛げも好き。人に対してもそう…。今、好きなものはどんどん増えていっているし、好きを優先させたい”

好きなものがどんどん増えていっているという。これはいいことですよね。良さを見つけることができることはいい。これは世界平和にも繋がりますけども、その分、生活も幸せになるでしょうし、グッとくるかどうかという話もしていたけど、人間味なのかなって思いました。どんなプロダクトでも音楽でもそうかもしれないけど、人間味なんじゃないかな。それがあると、いい時もあるし隙もあったりするだろうけど、それも含めて愛せるというのがいちばんいいことなんじゃないかなと。機械じゃないわけですから、人間も。

続いて、2023年9月にお越しいただいた、世武裕子さんをお迎えしての回

“クルマは乗る人の生活態度や哲学が出る。それがフランスに住むと毎日触れられる気がする。シトロエンのそういう車がたまらないし、色の種類が豊富なところに惹かれる。免許はコロナに入って取得したが、その頃は富士山麓に住んでいて、雪の中を自転車を漕いで移動する生活をしていたが、シトロエンのエクスクルーシブを買った。これ以外乗れないわとなってしまい、乗りたいから東京と広島を自走している。何より可愛い。ちょっとの傷にあーだこーだ言わない感じの人が乗るのがシトロエン。実用車であり、クールである”

世武さんはチャキチャキしていますね。こだわりの人なんですね。そして、風合いとか見た目とか頭じゃなく感覚や肌とかで物事を色々判断される方なんだろうなという感じですよね。だからこそ、いろんな映像作品につける音楽とかも彼女は素敵なものを作れる。全てを包容するような意識があるのかなという感じがします。

最後は、2023年4月にお越しいただいた、星野源さんをお迎えしての回です。

“最近はシンセサイザーが楽しくて仕方ない。昔はシンセの良さを感じなかったが、今はとても面白い。新しいシンセは機能が多くて何でもできるけど、そのやり方が多様すぎて仕組みが難しい。だから、それを一から理解するためにも昔のシンセを勉強しながら触ることで、それぞれの機材の仕組みがよく理解できるようになってきた。そうして、次世代に改良されたものを順番に触れていくと、昔つまんないものとして自分が感じていたシンセが実はとてもすごいものだったんだと感じるようになってきた。つまり、実際に買って触っていくことで、1970年代〜2000年代を追体験でき、それはとても面白いということに気づいた”

結局、シンセサイザーの始まりから向き合っていくということは彼のやり方というか、過去を踏まえて新しいものを作るという部分なのかなと思いますね。現場をよく一緒にやらせてもらいますけども、そういうことをよく感じます。過去を踏まえて自分のアイデンティティをそこに入れつつ、また新しいものを交えつつ……。過去を踏まえるということが彼の素敵なところなのかなと。一から始めるっていうのは、自分では無理だな(笑)。

年度末最後は、”フルゴネット名言集”で締めてみましたが……
今回聴いていただいたのは、ほんの一部の方。
今後も素敵な方をお迎えしてお届けしていきたいと思います。

そして、来週4月6日の放送で、CITROËN FOURGONNETTEは、2nd anniversary!
3年目に突入します! 引き続きどうぞ御贔屓にお願いします!

それでは、来週の放送もお楽しみに!
あ、今日は当選出せませんでしたので、来週またやりますね…。

オンエア楽曲

Do I Qualify? / Lynden David Hall
Circles feat. Chaka Khan / Rufus
Age Ain’t Nothing But a Number / Aaliyah
My Flame / Bobby Caldwell

本日のライナーノーツ

早いもので、2024年がスタートして、3月が幕を閉じようとしています。ということは、年度末。別れの春、出会いの春、切なくも華やかな春の季節。つい先日、ようやく都内では桜の開花宣言がありました。新年度はどんな1年になるのでしょう。楽しみですね。そんな年度末、最後の収録は、”年度末に贈る、FOURGONNETTEゲスト名言集“と題し、FOURGONNETTEへお迎えしたゲストの皆さんの言葉にフォーカスする企画。

昨年4月、1周年記念で星野源さんをお迎えしてから、たくさんのゲストの方が此処FOURGONNETTEに遊びにきてくれました。俳優、ミュージシャン、その道に精通されたマニアな方などなど、本当にたくさんの方をお迎えする番組ですが、リスナーの皆さんはどの回が印象的でしょうか。

今夜は、数多くのゲストの中から、厳選して5名のお言葉をピックアップ。収録前の打ち合わせでは、「本当にたくさんの方が来てくれているね」と感慨深そうな長岡。素敵なお言葉の数々を反芻し、感慨深そうにしている様子が印象的です。

実際に当時の放送を流しながら、収録した今回。自分の声を聴きながら、恥ずかしそうな長岡。スタッフから、「お話を聴くのが上手です」と言われると、「いやいや、本当に?!」と嬉しそう。ゲストの言葉を受けて、改めてコメントするスタイルに、「金八先生の最終回みたいです!」と声を漏らすスタッフ。「あはは(笑)。確かに! 最終回感動しちゃうよね!」と金八話で盛り上がる一幕もあり、年度末を迎えるFOURGONNETTEはいつもの和やかな雰囲気が流れています。今回は、仲野太賀さん、横山剣さん、渋谷のショップ「BOY」のオーナー奥冨直人さん、世武裕子さん、星野源さんのワンシーンを振り返りましたが、どれも素敵なお話でしたね。リスナーの皆さんの新生活の背中を押すことはできたでしょうか。

たくさんの方をお迎えした、FOURGONNETTEは、来週4月6日の放送で、2nd anniversary! 3年目に突入します! 本年度はどんな方をゲストに迎えるのか、今からとても楽しみです。

というわけで最後に、今回紹介された5名の方が訪れた回のミニ・インタビューをカムバック。抜粋してご紹介します!

●2023年7月29日OA 仲野太賀さん

――仲野さんとの収録はいかがでしたか?

仲野さんは、ナイスガイ!という感じ。これはみんなから好かれるんだろうなという感じがしました。初めて話したときも、「話したい」という感じがお互いにあったんですよね、自然に。だから今日こういう風にお話ができて嬉しかったです。

●2023年9月16日OA 横山剣さん

――剣さんとの収録、いかがでしたか?

剣さんは、面白いことがお好きで、それでいて真面目だし、ジェントルな感じとクレイジーな感じが共存している方。でも品があるんだよね。生み出す楽曲と一緒な気がしますね。油断ができない感じがありますよね。

●2023年6月3日OA 奥冨直人さん

ーー奥冨さんとのトークはいかがでしたか?

奥冨さんの”みんなに伝えたい”という強い気持ちがあるのが、なぜだろうな?と思っていて。それが彼の原動力だと思うんですけど、自分で楽しむだけでなく人に対して、「こんなのいいのでしょ?」と絶えず語りかけていく感じがとてもいいなって。
いまでこそそういうお店も増えてきたのかもだけど、洋服屋さんできちっとフィジカルで音源を置くってことは彼がお店をやり始めたときはなかったと思うから、そういう点ではファイターですよね。多分ずっと何かをしたり、何かを聴いたりして刺激を受けながら生きているんだろうなと思いましたね。

●2023年10月21日OA 世武裕子さん

――世武さんとの収録はいかがでしたか?

世武さんは、多岐に渡りお仕事をしていて、今日もお仕事を終えてから来てくれて。あんなにいろんな現場、中には映画もあるしCMもあるだろし、ドラマももちろんやってるし、自分もやっているし、人のサポートもしているし。面白いんだよな〜。興味の幅が広いことが面白いと思うし、映画音楽の作品を聴くとあんなに気さくにお話するタイプには見えないというか。でもお話するとフランクで面白いですよね。幅が広い人だなと思います。

●2023年4月1日OA 星野源さん

――収録お疲れ様でした! 1st Anniversaryでした!

1周年記念でしたね。やっぱり積み重ねですね。ドッカーンとバズったりしてもいいですけど、そういうことを個人的には好まないというか、そういう風になるつもりもないから。ただ綺麗なことをずっとやっていって、続いていけばいいなと思う。今日のゲストの源ちゃんもそうですけど、やっぱり積み重ねなんですよね。爆発的な人気を獲得しているけれども、やっていることは細かいことの積み重ねでね。マイペースに続けていくことが大事なんじゃないかなという気持ちに改めてなりました。

――トークの中で星野さんが長岡さんのことを「バランスの人」と仰っていましたけど、長岡さんから見た星野さんはどんな人ですか?

そうだな〜。音楽で言うと、音楽の力を本当に信じている人かな。世の中には音楽が巻き起こす現象が好きな方もたくさんいるけれど、彼はそうじゃなくて。個人が持っている力が生み出す音楽の力を信じている人だなと思います。

振り返ってみると長岡さんが収録を楽しんでいることが分かりますね!
当時の雰囲気も思い出します。
ゲストの方と対峙して自由にお話する、FOURGONNETTEの魅力ですね。

それでは、今回はこの辺りで。
来週のライナーノーツもお楽しみに!

文:笹谷淳介