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長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

長岡 亮介(ながおか・りょうすけ)

神出鬼没の音楽家。ギタリストとしての活動の他にもプロデュース、楽曲提供など活動は多岐にわたる。「ペトロールズ」の歌とギター担当。

フルゴネットとは

フランス語でライトバンという意味。たっぷりいろいろ積み込むことができる、荷室を持ったクルマのこと。シトロエンでは2CV をベースに、2CV FOURGONNETTEが有名で、多くの人々の生活に彩を加えました。

NAGAOKA RYOSUKE

7月30日OA

18回目の放送となる今回は、EGO-WRAPPIN’の森雅樹さんをお迎えしてスカについて教えていただきました。

都内某所「FOURGONNETTE」と名付けられた’特別な場所’からお届けする番組です。
18回目の放送となる今回は、EGO-WRAPPIN’の森雅樹さんをお迎えしてスカについて教えていただきました。

「スカってなんですか?」

本日のゲストはEGO-WRAPPIN’の森雅樹さん。長岡とは久々の再会のようで、どこか2人とも照れているご様子。

森さんといえば、スカという音楽ジャンルに精通されているということで、長岡は早速、「スカってなんですか?」と質問。すると森さんは、「僕もそれは常日頃考えてまして……。スカってなんやろ?」と。

音楽に詳しい方はレゲエと似ているジャンルでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はスカとレゲエは時代が違うのだとか。

1965年〜68年の3年間しかやっていないジャマイカ発祥の音楽で、のちにレゲエと発展していきます。有名なアーティストといえば、やはりボブ・マーリー! レゲエの先駆者的なポジションのレジェンドアーティストですが、スカの時代から活躍していて、ウェイラーズというバンドではスカをやっていました。

森さんがスカを好きになったキッカケは中3〜高1ぐらいの間に行っていた古着屋さん。そこでBGMとして流れていたのがスカだったのだとか。販売されている服もかかっている音楽もカッコいいということで、気になり始めたのがスカというジャンル。

ちなみにスカの元祖はThe Skatalitesというバンド。多くの名曲をカバーするバンドでもあり、過去には美空ひばりの「リンゴ追分」もカバーしているということで、長岡と一緒に楽曲を聴く一幕も!

「Ringo / The Skatalites」

「スカとは難しい……」

トークは引き続き、スカについて。森さんは、スカについて、

「ドスの強いキラーな部分も隠し持っているかと思ったら、ロマンチックなところもあったり……」とスカの好きな部分についてお話をされます。

すると長岡も「血の気もありますもんね、なんか(笑)」と、森さんとトークを進めていきます。

トークは森さんが衝撃を受けた日本のスカバンドについて。当時受けた衝撃を言葉で表すのなら「マディソン・スクエア・ガーデンで、 Led Zeppelinを初めて見た日本人の気持ちぐらい」と表現するくらいの衝撃だった、バンドとは大阪府出身の9人組スカバンド、DETERMINATIONS。

やっぱりスカってカッコいいと改めて森さんに思わせたバンドでもあり、ギターの松井仁さんは森さんの師匠でもあるようです。

そんな松井仁さんのギターのインストが面白い

「Four Finger / DETERMINATIONS」をふたりで聴きました。

Lovers rockとは?

長岡が気になった、Lovers rockというジャンル。レゲエのいちジャンルということですが、70年代、80年代あたりのちょっと艶っとした音楽。

Loversというだけに愛のリリックが多く、長岡は「それ好きそうだな俺」と興味津々。

最後にLovers rockを1曲ということで、EGO-WRAPPIN’の1999年の楽曲。

「a love song / EGO-WRAPPIN’」をOAしました。

森さんありがとうございました!

スカについてたくさん聴くことができた特別な夜。そのほかにもあまり聞くことができない、森さんのパーソナルな部分も紐解けた貴重な回でしたね。

森さんの感性は、とてもオシャレだし、奏でる音楽も一級品! まさにFOURGONNETTEという特別な場所にピッタリのお方です!

森さん、今夜はありがとうございました! また遊びに来てくださいね!

そして、番組では引き続き、皆さまからのお便りをお待ちしております!
どしどしお送りくださいね! それでは、また来週もお楽しみに!

オンエア楽曲

Give Me Little More / Carlton & The Shoes
Ringo / The Skatalites
Black Sunday / The Skatalites
I’m in the Mood for Ska / Lord Tanamo
Four Finger / DETERMINATIONS
Latin Goes Ska / The Skatalites
a love song / EGO-WRAPPIN’

本日のライナーノーツ

7月の終わり、今日も今日とて、都内某所は灼熱。汗をかきながらFOURGONNETTEへ向かう。先週のOAはまったりとひとり語りをお送りしたが、今回の収録は素敵なゲストをお招きするらしい。そのゲストとは、EGO-WRAPPIN’の森雅樹さん。素晴らしい音楽を奏でる森さんと神出鬼没な音楽家である長岡亮介がどんなトークを繰り広げるのか、FOURGONNETTEへ向かう道中から、楽しみで仕方がない。

FOURGONNETTEの扉を開けると、そこにはオシャレな風貌で長岡と談笑する森さんの姿が! それだけでテンションが上がる筆者。ベレー帽を被り、よく見ると靴下にもオシャレな柄が! なんてオシャレなんだ……。カッコ良すぎて、顔を直視できないが、よく見ると、くるりんと跳ねた白い髭。いや、森さんオシャレ過ぎます! 長岡はラフなスタイルで、いつものごとく程よく気の抜けたファッション。ああ、イケおじ2人がFOURGONNETTEで談笑している……。早く収録がスタートしないかなと心待ちにしている筆者。
そうこうしていると収録がスタートした。

扉を開けて、FOURGONNETTEに入ってきた森さん。「節電ですか? BARみたいな照明ですね」とひと言。そうなんです、リスナーの皆さん、FOURGONNETTEは結構、薄暗い照明で収録をしています(笑)。だって、土曜の22時のOAですから、雰囲気は夜をイメージしてオシャレなBARスタイルの照明で収録を行っています。

2人の出会いは渋谷の居酒屋。いつもお酒の場で会うことが多いようで、どこかお仕事で会うのは恥ずかしいようですが、長岡の顔を覗くといつもより嬉しそう。今回は森さんが詳しい“スカ”について語り合う、貴重な回。トークは早速、“スカ”について。音楽談義がスタートします。

「スカってなんですか?」という長岡の問いに、「僕もそれは常日頃考えてまして……。スカって何なんやろう?」と森さん。関西弁ではあるが、森さんの優しい声もあいまって、2人のトークに聞き入ってしまう。Bob MarleyやThe Wailersなど往年のレジェンドアーティストのお話は本当に興味深いし、何より森さんがお話しているときの長岡の表情は本当に楽しそう。前のめりに目をキラキラさせながら、森さんのお話を聞いている。

「変わってますか? 僕」という森さんの質問には、「変わってないとでも思ってるんですか(笑)」と答える長岡。いやいや、2人とも独特ですよと思いながら笑顔になるスタッフ一同。

マイペースにトークを進めていく、森さんとそれを少年のような表情で聞く長岡亮介。やはり大人な男の音楽談義は、面白いですね。また1つ音楽に詳しくなれた、そんな気がします! 

今夜の収録は、救急車ストップが異常に多かったのも思い出の1つ。中断中もイケおじ2人は音楽談義を続けていました。あっという間に収録は終わりの時刻。“スカ”だけではなく、“Lovers rock”のことや最近の森さんについてなど、ここでしか聞くことができないお話もたくさん聞くことができたということで、恒例の長岡ミニインタビューを今回も敢行!

――今日も感想を聞かせてください!

(ピーポーピーポーと救急車の音が鳴る)あれ、今、救急車が通ってるけど、インタビューを中断しなくて大丈夫?

――いやいや、収録じゃないので大丈夫ですよ(笑)。

そうか(笑)。

――森さんとはいつぶりの再会だったんですか?

5月ぶりくらいかな? でもちょっと楽屋で会っただけですよ。いつもギターの話をするんだけど、ギターが楽屋に置いてあったんですよ。見たことないギターだったから、「これなんですか?」って。そういう話をそこではしましたね。

――今日は“スカ”をテーマにお話されましたけど。

そうですね。いろいろと知ることができましたね。調べれば分かることなんだけど、こうやって好きな人から話を聞くとより伝わりますよね。

――本当に楽しそうでした。森さんはいつも独特な雰囲気を纏っているんですか?

そうですよ。でもいつもはお酒を飲んでるからね。あんまりお酒を飲んでも変わらないけど。でも、ちょっと照れるな〜(笑)。シラフだと(笑)。

――今日印象に残ったことはありますか?

靴下がカッコよかったね! あとは腕時計もよかったですね。そういう自分が好きなものを着てるのがいいんですよ、森さんは。流行りとかではなくて自分が好きなものを着る。

少し照れた収録だったようですが、楽しめた収録だった模様! 次はどんなゲストが来るのか、楽しみですね! それでは、今回はこの辺りで。

来週もお楽しみに!

文:笹谷淳介